第34回
2011/07
2011年6月13日に第34回BS-TBS放送番組審議会が開催されました。審議会委員は8名が出席され、BS-TBS側からは平本社長以下8名が出席致しました。
第34回の審議会は、テレビ番組「「地球バス紀行」第8回~国境の町を目指して/タンザニア」について審議を行いました。
放送法の改正に伴う「放送番組の種別の公表制度」の導入に際し、BS-TBSは、別掲の「番組種別の基準」に基づき放送番組を「報道」「教育」「教養」「娯楽」「その他(「通信販売」「その他」)の種別に区分することが番組審議会に諮問され、承認されました。
⇒「番組種別の公表制度」をご参照ください。
放送日 | 2011年5月24日(火)21:00~21:54 |
委員からは以下のような意見・感想がありました。
- ・電車とか車とかの旅行とは違う、バスでの紀行のよさ、人との触れ合いだったり、いろんな出会いだったり、細かいこと、小さいことに気づくみたいな、そういったところが伝わってくる番組だなと、まず思いました。
- ・ナレーターを佐藤隆太さんがやられていますけど、全く出てこない人が語るということに対して非常に違和感を持ちました。
- ・私が見たいのは、つくり手の批評性というか、どこを見ているの、何を考えているのこの人、というのが見えてきてほしい。それが見ごたえにつながるかなと思った。
- ・こういう番組ができるのは、撮影機材がとても小さくなって、小さいバスの中なんかに身軽に入っていける、しかもあれだけきれいな絵が撮れる、そういうことなんだろうと思うので、そのメリットをもっと生かしていただきたいなと思いました。
- ・移動手段をバスというものに限定しているということは、ほかの紀行番組との差別化ができている、新しいチャレンジをなさっているということは評価したい。
- ・まず行くことはないであろうバスストップから国境に向けて旅行する気持ちを味わえる楽しさとか、自分が体験しているような感覚はありました。
- ・ガイドブックに載らない小さな町とか、今まで余り知ることのできない地域の営みが軽いタッチで、余り突っ込んでないけれども、ふんわりとした、気楽に見られる番組なのかなという印象を受けました。
- ・同じシリーズで、ほかの回と比較すると、それぞれの家庭とか、そこに住む人の家族のつながり感が今回余り見えなくて、例えば同じシリーズでミラノからフィレンツェの回で、知り合った人の家庭まで見ることができて、誕生日を祝ったりとか、そういう回とは少々違うのかなという印象を受けました。
- ・実際に行っている人がナレーターをして、生の感覚でどういう思いをしたかとか、そこら辺の感覚が伝わらないと何かさめて見ちゃうところがございました。
- ・大変おもしろく拝見いたしました。海外で長距離バスで移動するということは大変少ないし、接続も悪いでしょうし、国によっては危険な場合もあるでしょうから、テレビカメラを通して安全にバス旅行の気分が味わえたというのはよかったと思います。
- ・全体的に見たら、タンザニアの人々の日常生活と素直な気持ちがすごくよくカメラにとらえられていたと思います。
- ・例えばバスの中で会った女性の修道士さんがどこでどんな暮らしをされていて、何でこのバスに乗っておられるのかとか、そういうのを聞かしてもらうと、すごく現地の呼吸というかな、そんなのがリアルに伝わって、よかったんじゃないかなという気がしました。
- ・テレビは生で見せるというのか、まずテレビの1つの大きな魅力ですが、もう1つはやっぱり自分で行かれないところ、自分で見られないものを見せてくれるのがテレビと私は思っていて、そういう点ではこういう紀行物というのは、ああ、行ったことがあるというところを復習するんではなくて、こんなことをいったこともない、やったこともないという、やっぱり自分たちが知らないことを知った大変おもしろく拝見させていただきました。
- ・タンザニアという国のある程度基礎データみたいなのが、余り教育番組にしちゃいけないのですけど、どういう国でというところが何となくうまく挿入されていくと、よりおもしろくなったんじゃないかなと思います。