第13回
2004/06
2004年6月28日に第13回ビーエス・アイ放送番組審議会が開催されました。 審議会委員は7名が出席され、ビーエス・アイ側からは生井社長以下7名が出席致しました。
第13回の審議会は、テレビ番組「原爆の夏 遠い日の少年~元米軍カメラマンが心奪われた一瞬の出会い~」について審議を行いました。
*「原爆の夏 遠い日の少年~元米軍カメラマンが心奪われた一瞬の出会い~」の放送日時:<初回放送>2月23日(月曜日)午後8時~9時54分、<2回目放送>6月14日(月曜日)午後8時~9時54分
会議冒頭、ビーエス・アイ番組審議会事務局から、6月21日に公表しましたCD-R流出問題の経緯と対応について説明を行いました。
テレビ番組「原爆の夏 遠い日の少年~元米軍カメラマンが心奪われた一瞬の出会い~」について委員からは以下のような意見・感想がありました。
- ・本当にこれは力作というか名作というか、すばらしい番組だなと思いました。これで終わらせてしまってはもったいないなという気がしまして、若い人に見せたいし、海外にぜひ出していただきたいです。
- ・戦後、ああいう格好をして原っぱを駆け回っていた記憶がありますから、非常に身につまされる番組でした。私がこれまで見たドキュメンタリーの中でも、最良のうちの1本ではないかと思います。地上波でやっても全くおかしくないですし、しかもその中でもレベルも非常に高いと思います。
- ・非常に感銘を受けました。全体の構成的には、多少長めかなという感じがしました。 1枚の写真というものを求めて記憶の中を洗っていくという、1つ、非常にしっかりしたポイントがあって、そこから、1枚の写真がつくり上げるドラマといっていいと思うのです。そういう意味では視点が定まっていて、全体的に非常に緊張感のある、引きつける番組だったと思いますし、とにかくいろんな意味で人間的な、見ていて、人間としてのいろんなことを考えさせるいい番組になったと思います。
- ・最後の教会での写真展のシーンは、本当にボロボロ泣けるぐらい感激をいたしました。どうして同じことを何回も繰り返さないと、人間はわからないのかなという愚かな感じもいたしました。
- ・私、この作品をようやくきのう見たんですけれども、おかげさまで非常に襟をシャキッとせにゃいかぬという思いにさせていただく本当にすぐれたドキュメントだったと思います。
- ・先ほどから長いというのがありました。しかし、 BSというのは時間がたっぷりとれる。それもBSならではの丁寧なつくりなのかなと思いました。音楽が比較的少なかったと思いますね。今のテレビ番組は、どうしても音をおどろおどろしくしたりする中で、控えたことによって訴える力があったと思いました。
- ・私の中では、まだイラク戦争は続いていると思っているんですけれども、そういう中で、戦争とは何なんだというのを改めて別の視点から働きかける非常にいいドキュメンタリーだったなと思います。皆さんもおっしゃったように、非常に長いんですけれども、あのぐらい長くなければ語れなかったと思います。また BS-i だからこそこれだけ長い枠でできたのだと思います。
BS-i 番組審議会委員
- 委 員 長
- 天野 勝文 (日本大学教授)
- 副委員長
- 荒川 洋治 (現代詩作家)
- 委員
- 逢坂 剛 (作家)
- 委員
- 鳥飼 玖美子(立教大学教授)
- 委員
- 沼田 早苗 (写真家)
- 委員
- 村 和男 (弁護士)
- 委員
- 師岡 文男 (上智大学教授)