第11回
2004/01
2004年1月19日に第11回ビーエス・アイ放送番組審議会が開催されました。 審議会委員は6名が出席され、ビーエス・アイ側からは生井社長以下8名が出席致しました。
第11回の審議会は(1)テレビ番組 「感動!動物スペシャル『羽仁進のマザー・アフリカ 親子編』」について審議を行いました。
*「感動!動物スペシャル『羽仁進のマザー・アフリカ 親子編』」の放送日時:12月29日(月曜日)午後8時~9時54分
(1)テレビ番組 「感動!動物スペシャル『羽仁進のマザー・アフリカ 親子編』」について委員からは以下のような意見・感想がありました。
- ・今回は親子というテーマで非常にうまくまとめられていて、おもしろく拝見しました。今まで見たことがない死んだ子供を食べる母親ライオンとか、草食動物のオグロヌーとかシマウマとチーターの争いなんて、私の記憶の中でも、今まで余り見たことはない映像が出ていた。語りではなくて、ちゃんと映像で見せているというところで大変感心をしましたし、おもしろく拝見しました。
- ・対談のシーンのときの後ろのCGが邪魔という気がしました。
- ・昔から動物ものとか歴史物が好きで、時間の許す限りいろいろ見ておるんですけれども、エランドは迫力ありましたね。それと、シマウマが群れになって威嚇して追い詰める。あれに脅えているチーターの子供。この映像はすごい迫ってくるリアルな映像でしたね。途中のナレーションによると、3キロか5キロ、親子は離れたらしいんだけど、それが無事出会う。あれをよく撮られたな。
- ・注文というよりも、難しいなと思ったのは、羽仁監督の解説の部分だと思うのです。羽仁監督みたいに動物の世界に明るい人でも、動物の動き、様子とか、何をしているのか、表情とか行動を意味づけする、あるいは解釈するということの難しさを1つ感じました。つまり、人間寄りになったら確かにおもしろいんだけれども、やっぱり人間にはうかがい知れない自然の脅威であるとか、動物の本能であるとか、そういうものをもう少し強調して、読み切れない部分もあるというところをもう少し強調されてもよかったかなと思いますね。
- ・これは「感動!動物スペシャル『羽仁進のマザー・アフリカ 親子編』」というわけですが、1月10日にはトルコの話があって、11日には「マザー・アフリカ」というタイトルが全く同じのがあって、トルコのものは別として、この11日の番組とこれと2つ見ると、非常に似ている印象がありました。僕は3本見たが、曜日もまちまちだし、時間もまちまちだ。これが統一したシリーズだという感じがイマイチしなかった。年に何回やるのなら、これはやっぱり日曜日にやるとか、そういうとり方は難しいのかもしれませんけれども、同じシリーズで、同じ2時間の枠は変わらないわけですから、そういうことを改めて思いました。
- ・せっかくすばらしい映像で、動物の親子の様子を見るだけで十分伝わってくるので、むしろ映像の力強さと、人間の言葉のむなしさというか、逆にそんなことを感じました。
BS-i 番組審議会委員
- 委 員 長
- 天野 勝文 (日本大学教授)
- 副委員長
- 荒川 洋治 (現代詩作家)
- 委員
- 逢坂 剛 (作家)
- 委員
- 鳥飼 玖美子(立教大学教授)
- 委員
- 沼田 早苗 (写真家)
- 委員
- 村 和男 (弁護士)
- 委員
- 師岡 文男 (上智大学教授)