2013年9月30日放送
#40「ぶっつけ本番!路線バスの旅
〜温泉俳優♨原田龍二がゆく初秋の秋田〜」(後編)
- 出演
- 原田龍二
「アポなし!地図なし!!台本なし!!!」ぶっつけ本番路線バスの旅。
前回に引き続き、温泉俳優 原田龍二が「至高の湯」を求めて東北の湯どころ秋田県を旅します。
<「水の町」から「小京都」へ>
六郷から乳頭温泉郷を目指す原田さん。
途中、乗り換えが必要な角館でぶらぶら歩き。
秋田県仙北市の角館町は江戸時代からの武家屋敷など古い町並みが今も残り年間200万人の観光客が訪れる東北有数の観光地。
「みちのくの小京都」と呼ばれています。
原田さんが訪れた日は、角館で毎年行われるというお祭りの数日前。
町を歩くと、そのお祭りで使われる山車の準備がされていました。
<小学生と角館めぐり>
その角館で何をしようか歩いていると小学生たちに出会いました。
聞けば近くの小学校に通う6年生で、下校途中だったそうです。
すると一人の女の子が「お家に連れてってあげようか?」
原田さん「マジで?ホント!?」……って本当について行ってしまいました。
観光地よりも地元の方と触れ合いが好きな原田さん。
そのお宅は犬のトリマーをやっており、2匹の可愛いトイプードルをみせていただきました。
お母さん、突然お邪魔してすいませんでした。
続いて小学生が案内してくれたのは「げんべい」という駄菓子屋さん。
新しい建物ですが、聞けば開業は昭和初期。
売り物として飾ってある往年のアイドルのブロマイドに歴史を感じました。
<小学生が導いた角館の歴史>
そこへ、突然現れた小学生の男の子。
男の子が言うには、自分が通っている習字教室でお祭りに使う人形を作っている…とのこと。
ついて行ってみると、今日の作業は終わってしまったけれど工場の中を見せてくれるということで
早速お邪魔。そこには迫力ある表情豊かな人形がずらり。
<角館のお祭り>
毎年9月に行われる「角館のお祭り」は400年の歴史をもつ由緒あるお祭り。
この人形は神様の化身として、「山」と呼ばれる山車に飾られます。
そのモチーフは歌舞伎の一場面や、角館らしく歴史的合戦で活躍した武将たち。
お祭りには欠かすことができないこの人形、制作しているのはこちらの「広目屋」さんともう一軒の二軒のみ。
一体の制作期間は4か月にのぼるといいます。
400年の歴史を誇り重要無形文化財となった祭りを支える伝統の技にふれることができました。
わずか1時間ほど、地元の小学生と一緒にめぐった角館は「旅行」ではなく「旅」だからこそ体験できた貴重な時間となりました。
<みちのくの秘湯 乳頭温泉郷>
小学生と別れた原田さん。角館から田沢湖駅前で乗り継ぎ、乳頭温泉郷へ向かいます。
今宵の宿はどこにしようかと、バッグの中から取り出したのは「秘湯の本」。
前日、阿部旅館のご主人からいただいたもの。
温泉俳優に秘湯の本があれば、鬼に金棒!
乳頭温泉郷のページにあったワイルドな温泉の写真を目にした原田さん。
その「鶴の湯」に即決です。
<乳頭温泉 最古の秘湯「鶴の湯」>
「鶴の湯」へ行くにはアルパこまくさというバス停で降車。
宿に電話をすることに。今回はスムーズにスタッフの分まで予約できました。
宿の送迎バスで山間を走ること15分。乳頭温泉の「鶴の湯温泉」に到着です。
「なんなんだここは?」と原田さん。
「鶴の湯」は乳頭温泉郷にある8つの温泉で最古の旅館。
開湯は1615年頃といわれ、およそ400年の歴史を誇ります。
実はここ「鶴の湯」、秘湯ファンなら一度は訪れたい温泉宿の一軒。
テレビや雑誌の取材でも度々取り上げられているんです。
温泉俳優だったら一度は泊まらなくちゃ!
宿には9つのお風呂がありますが、一番の人気はこの「鶴の湯」。
乳白色の混浴露天風呂です。
早く入りたい一心でぬぎっぷりがいつもよりも豪快な原田さん。
二日目、お待ちかねの入湯です。お湯につかって心の本音が……「ああ、気持ちいい」。
乳頭温泉最古のお湯が旅人の疲れを癒してくれます。
夕食は採れたての山菜をはじめ旬の素材を使った郷土料理がずらり。
中でも名物が「山の芋鍋」。自家製の味噌仕立ての汁に山芋だけをすりおろして作ったお団子。
粘り気がつよくモチモチっとした食感がたまりません。
見事原田さんの「死ぬ前に食べたい料理のひとつ」にランクイン。
そしてなんとも珍しい「岩魚の刺身」。「岩魚」を刺身でいただくという人生初の経験をした原田さん。
「まるで中トロ」みたい。
大前さんいわく、きれいな水で育った岩魚でないと食べられないとのこと。
みちのくの清流が育んだ岩魚。貴重な味を満喫しました。
<旅の最終日>
宿の大前さんの情報によると、八幡平頂上にワイルドな秘湯「藤七温泉」がある。
ということで、八幡平をゴールとして決めた原田さん。
バスに乗って最終日の出発です。
途中、立ち寄った日本一深い田沢湖の絶景に思いをはせる原田さん。
日本にはまだまだたくさん素晴らしい風景が残っています。
田沢湖駅前で乗り換えるため降車。
八幡平頂上へ行くバスまで時間があるということで、いつものようにぶらぶら歩き。
しかし突然の雨、通りすがった酒屋さんで雨宿りする事に…すると社長が八幡平頂上へ行く途中に玉川温泉という全国的に有名な岩盤浴があるという情報をゲット。
<奇跡の岩盤浴>
八幡平頂上行きのバスにゆられる事1時間と30分。
玉川温泉に到着です。
国立公園内にある玉川温泉は1680年、地元のマタギによって発見されました。
源泉一カ所からの湧出量は毎分9000リットルと日本一を誇っています。
硫黄のにおいを漂わせ、手つかずの自然、岩肌、豪快に噴き出す温泉。
地球の息吹を肌で感じられます。
温泉俳優原田龍二、(残念ながら?)服を脱がずに岩盤浴を体験。
温泉、自然、地球のパワーをたっぷり吸収しました。
<東北最高所の湯へ>
玉川温泉からバスで約50分。最終目的地、八幡平頂上へ到着。
そこから「藤七温泉」までは歩いて2キロ。意気揚々に歩きだす原田さん。
真っ白いガスが漂う中、歩くこと20分。「藤七温泉」に到着。
「藤七温泉」は開湯昭和3年。標高1400メートル。東北最高所に湧く温泉です。
温泉俳優♨原田龍二、最後の入浴、「一湯入魂!」
大自然が生んだ温泉に思わず言葉を失います……
<温泉俳優の旅は続く…>
思えば1年前、北信州から路線バスに乗って旅を始めた原田さん。
九州横断の旅で温泉の魅力にとりつかれ、会津裏磐梯、そして秋田県と旅をしてきました。
そこにはいつも地元の方とのふれあい、導いてくれた温泉の素晴らしさがありました。
だからこそ夢中で旅を続けてきた原田さん。
新たな出逢いを求めて、温泉俳優はまた旅に出ます。
今週の「それおも」スポット
げんべい【駄菓子屋】
秋田県仙北市角館町中町8
電話:0187−55−4205
アクセス:バス停「角館駅前」 徒歩10分
営業時間:8時30分〜17時 年中無休
鶴の湯温泉【乳頭温泉】
秋田県仙北市田沢湖田沢先達沢
電話:0187−46−2139
アクセス:バス停「アルパこまくさ」車で20分
受付時間:7時〜22時 予約は電話またはフロントへ
酒のダルマヤ
秋田県仙北市田沢湖生保内字男坂8−1
電話:0187−43−0061
アクセス:バス停「田沢湖駅前」 徒歩5分
営業時間:9時〜19時 年中無休
玉川温泉【岩盤浴】
秋田県仙北市田沢湖玉川字 ※十和田湖八幡平国立公園 内
電話:0187−58−3000
アクセス:バス停「玉川温泉」徒歩1分
営業時間:岩盤浴 4時〜21時 冬期休業:12/1〜4/20
藤七温泉 彩雲荘
岩手県八幡平市松尾寄木北の又
電話:090-1495−0950
アクセス:バス停「八幡平頂上」徒歩30分
チェックイン:15時 チェックアウト:10時 日帰り入浴:8時〜19時
休業:10月下旬〜4月下旬 ※営業期間中は無休