未来へのおくりもの
未来のためにできることはたくさんあります。
省エネに取り組む人… 木を植える人… 子どもたちに命の大切さを伝える人…この番組は、今を生きる私達から未来を生きる人々へ贈る、希望という名のプレゼント「未来へのおくりもの」を作り出そうと努力する、企業やプロジェクトをご紹介していきます。
#90
高い冷凍技術で食品業界を支える「テクニカン」
2012年11月24日(土曜日)O.A.
急速冷凍機「凍眠」の製造・販売を行う株式会社テクニカン。
通常、冷凍庫といえば、冷たい空気(気体)で凍らすもの。
しかし、テクニカンの急速冷凍機「凍眠」は、なんとー30℃の液体(エチルアルコール)で凍らせます!
気体よりも熱伝導率の良い液体。
これにより冷凍スピードは上がり、さらには肉や魚などの
細胞を壊さず冷凍出来るため、ドリップ
(うま味成分を含んだ液体)が出ないというメリットが。
凍眠を導入している食肉業者や水産加工業者は、鮮度を
保ったまま納品出来るため業績も上がったと言います。
さらに「凍眠」は現在、鹿児島県の離島でも導入が
進んでいます。定期船の少ない離島、市場へ持って
行くのに時間がかかるため、小規模な漁しか
出来ていなかったものの、凍眠を導入したことにより魚を
新鮮なまま冷凍し、出荷することが可能になりました。
これにより離島の販路拡大や雇用の創出にも貢献していました。
また、現在このテクニカンの冷凍技術は、
医学・医療業界からも注目が集まっています。
食品業界だけにとどまらず、新たな挑戦を続ける
テクニカンに密着します。