バックナンバー

2月 フランス/パリ
  • 2月5日放送

    歴史ある美しい街並み。洗練された文化や芸術。世界中の人々から愛されている華の都「パリ」。セーヌ河岸の一部は世界遺産に登録され、それにはエッフェル塔も含まれています。塔が完成したのは、今から125年前。その半年後に誕生したのが、世界で最も有名なキャバレー「ムーランルージュ」です。

    「ムーランルージュ」は、フランス語で「赤い風車」という意味。そのステージでは、トリコロール柄の衣装に身を包んだダンサーたちが「フレンチカンカン」を披露しています。踊りは、ロングスカートをハイキックで蹴り上げる挑発的なダンス。ダンサーたちは伝説の振付師であるドリス・オーグの名前を取って、「ドリス・ガールズ」と呼ばれています。

    パリに咲くトリコロールの華は、世界中から訪れるたくさんの観客たちを魅了しています。


  • 2月12日放送

    ビザンチンスタイルの教会「サクレ・クール聖堂」が頂上にそびえ立つ、パリで一番高い丘モンマルトル。モンマルトルの観光名所を走るミニバス「プチトラン」は、パリで最も歴史あるキャバレー「ムーランルージュ」にも立ち寄ります。

    ステージで披露されるアクロバティックで挑発的な踊り「フレンチカンカン」の「カンカン」には、「噂話」や「スキャンダル」という意味があります。そして色鮮やかで躍動的なダンスは、見る人たちの心も躍らせます。

    ダンサーにとって最も大切な物は、実は特注の「ブーツ」。ダンサーたちのブーツを60年以上も作り続けている工房を訪ね、ブーツに隠された秘密を教えてもらいます。


  • 2月19日放送

    フランスには地元の人たちが踊りを楽しむダンスホール兼レストラン「ギャンゲット」があり、夜になると舞踏会が開催されます。その昔、ゴッホをはじめとする多くの芸術家たちが「ギャンゲット」をモチーフに絵を描きました。しかし、時代の流れと共に数は減り、舞踏会はパリ郊外の川辺や湖畔のレストランで開かれるようになりました。

    舞踏会に欠かせないのが、アコーディオンやバンドネオンなどの楽器です。それらをパリで唯一取り扱っている楽器店を訪ね、かつて舞踏会で演奏をしていたという店員の美しい演奏を聴かせてもらいます。

    「ギャンゲット」の舞踏会では、昔から川魚やエビの料理をワインと一緒に頂くのが定番。食事の後は、ワルツやボレロ、ルンバなど、様々な踊りを心ゆくまで楽しみます。そんな舞踏会に40年以上通い続けているカップルに出会います。


  • 2月26日放送

    パリには、約90ものマルシェ(市場)があると言われ、そのうちのひとつ「アリーグル市場」に立ち寄ります。市場のすぐそばにあるパブの店先では、「エカイエ」と呼ばれる牡蠣をむくスタッフに出会います。新鮮な牡蠣は、冬のパリで味わいたい味覚のひとつです。

    120年以上の歴史を誇り、世界中の人々を魅了し続けるパリの老舗キャバレー「ムーランルージュ」。その華々しいステージに立てるのは、過酷なオーディションを勝ち抜いた、ほんのひと握り人たちです。

    アメリカ出身でありながら、子どもの頃からステージに立つことを夢見ていたダンサーの女性に話を伺いながら、めったに取材することができない衣装部屋などの舞台裏を特別に見せてもらいます。