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6月 スイス/チューリヒ
  • 6月5日放送

    スイス北部に位置する国内最大の都市、チューリヒ。ここでは、歴史情緒漂う旧市街や雄大なアルプス山脈など、美しい風景に数多く出会えます。そんなチューリヒに春の訪れを告げるのが、伝統の祭り「セクセロイテン」です。

    祭りの前夜祭には観光客は決して足を踏み入れることができない、秘密の仮装舞踏会が開かれるといいます。集まってくるのは、鍛冶屋、ワイン職人、パン屋など「ツンフト」と呼ばれた職人の末裔たち。それぞれの職業の伝統衣装に身を包み、夫婦や恋人同士がペアになって踊ります。

    冬が長く、厳しいスイスでは、ようやく訪れた春のよろこびをダンスで表現し、皆でその喜びを共有するのです。


  • 6月12日放送

    秘密のヴェールに包まれた仮装舞踏会では、ツンフトと呼ばれる参加者はみな伝統的な衣装を身にまとっています。

    今回は、チューリヒ中央駅から電車で30分のところにある「ユートリベルグ」を訪ね、その衣装の魅力に触れました。晴れた日には雄大なアルプス山脈も見渡せるとあって、観光客だけでなく、チューリヒの人々からも長年愛されているスポットです。

    広場で出会ったボーラさん夫妻の衣装もツンフトの伝統を守る衣装。夫はかつてフランス国王を守る役割を担っていた18世紀の銀ボタンがついているスイス傭兵の軍服。そして妻は、農家の婦人の伝統的な衣装を身につけます。

    先祖を大切にするスイスの国民性。ゆえに、誰もが伝統の衣装を身にまとうことに誇りを持っているのです。


  • 6月19日放送

    秘密のヴェールに包まれた仮装舞踏会では、ツンフトと呼ばれる参加者はみな伝統的な衣装を身にまとっています。

    今回は、チューリヒ中央駅から電車で30分のところにある「ユートリベルグ」を訪ね、その衣装の魅力に触れました。晴れた日には雄大なアルプス山脈も見渡せるとあって、観光客だけでなく、チューリヒの人々からも長年愛されているスポットです。

    広場で出会ったボーラさん夫妻の衣装もツンフトの伝統を守る衣装。夫はかつてフランス国王を守る役割を担っていた18世紀の銀ボタンがついているスイス傭兵の軍服。そして妻は、農家の婦人の伝統的な衣装を身につけます。

    先祖を大切にするスイスの国民性。ゆえに、誰もが伝統の衣装を身にまとうことに誇りを持っているのです。


  • 6月26日放送

    春の訪れを告げる「セクロイテン」の祭り当日の午前7時。メイン広場には、「ベーグ」と呼ばれる藁で出来た可愛らしい雪だるまの人形が登場します。実はこれは、冬の悪魔の象徴。この雪だるまに火を放ち、冬の悪魔を追い払うのです。

    「セクセロイテン」がスタートすると、カラフルな衣装に身を包んだ人々がチューリヒの目抜き通りを行進していきます。パレードの終点は、雪だるま「べーグ」が立つ広場。人々を苦しめてきた冬の悪魔に火を放ちます。雪だるまの中には爆薬が仕掛けられ、頭が燃え落ちる時間が短いと、素敵な夏が来るという言い伝えが…。

    祭りが終わると、ベーグの残骸である炭を使って、バーベキューをするのが、チューリヒ市民の恒例イベントです。チューリヒの人々は新たな季節の到来をセクロイテンの踊りで心から祝うのです。