BS-TBS開局20周年記念ドラマ「左手一本のシュート」

BS-TBS開局20周年記念ドラマ「左手一本のシュート」

原作

原作:島沢 優子
「左手一本のシュート
~夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活」
(小学館文庫)

通常版
通常版
ドラマ特別オビ付き
ドラマ特別オビ付き

原作 島沢優子さん コメント

人は誰かのために頑張る時に最も成長する――。正幸君はもちろん、彼を支えた人たちが教えてくれたことです。いくつもの困難があり、何度か書くのを諦めかけました。脱稿直前には東日本大震災。インクも紙も足りず一時は出版中止の危機もありました。たくさんの本が外されたリストの最後に、なぜか残った奇跡の一冊です。
さらに左手一本でシュートを決める夢を叶えた彼の、水泳でパラリンピックという夢の第二章。ここでも彼は驚異の進化を遂げ、二つ目の奇跡を起こしました。結果はどうなるかわからないけれど、日々喘ぎ、時に涙して、成長した。そのプロセスこそスポーツの本質だと思います。
主人公の中川大志さんは、ドラマ好きの私が以前から応援していた役者さん。『G線上のあなたと私』の繊細な理人君と、「わずか3割不甲斐なし」の細杉君のギャップ萌えです。絶望から光を見出す主人公をどう演じるのか。私が書いた物語を一足飛びで超え、彼の姿が多くの若者に希望を与えることを願ってやみません。

プロフィール
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学体育専門学群4年時に全日本大学女子バスケットボール選手権優勝。スポーツ紙記者などを経て1998年よりフリー。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)など著書多数。日本文藝家協会会員。

田中正幸さん コメント

「2時間ドラマを考えています」と聞いた時、驚きでいっぱいでした。自分がシュートを決めた2010年から約10年経った今でも、こうやってドラマ化される事が決定し、すごく光栄に思います。また、打ち合わせを重ねて行くにつれ、ドラマ化されるんだという実感やワクワク感が湧いている状態です。同時に、2010年を振り返ると内容の濃い1年で、1年休学をしましたが、『諦めない心』を学んだ高校3年間だったなと思い出しました。
大河ドラマや、最近も連続ドラマに出ていた中川大志さんが主演と聞き、こんなイケメンが…と困惑しました。役になりきる姿は圧巻だと思います。
ドラマ化で楽しみにしてることはいっぱいあるのですが、ラストの試合シーンはもちろんのこと、チーム全員が一緒に泣いてくれたシーンを注目ポイントにあげたいと思います。

プロフィール
田中正幸(たなか・まさゆき)
山梨県出身。県のナンバーワンプレーヤーとして注目され、バスケットボールの強豪・日川高校に進学を決める。しかし、入学式の3日前、10万人に1人と言われる血管異常による脳出血で右半身が不自由に。1年間休学、懸命のリハビリの末、日川高校3年生の公式戦に復活、シュートを決め、チームに全国大会出場という、誰もが驚く奇跡をもたらす。その後は福祉関係の大学を卒業し就職。この間、競泳に転向、パラリンピックを目指し現在に至る。