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2014年7月26日放送

今週のドル円相場は、ドルが買い戻される展開となった。週明けは、一時、101.19円まで下押す場面もみられたが、このレベルでは週末18日の安値101.09円が下値の目処として意識され、その後は次第に水準を切り上げる展開に。ロシアに対する追加制裁をまとめるEU外務相理事会を前に、ユーロ円でユーロ売りが強まる場面もみられたものの、その下押しも限定的だった。そして、24日には、米新規失業保険申請件数が28.4万件と2006年2月以来の強い数字となり、米長期金利が上昇。それに伴ってドルは上値を試す展開へと変わり、目先の目処として意識されていた16日の高値101.79円を上抜けると、25日の東京市場では、一時、101.92円までドル高円安が進んでいる。

今週は、オセアニア通貨の金融政策の方向性に動きが見られた。

まず、NZでは24日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が、政策金利を0.25%引き上げて3.5%に設定した。この利上げ自体は市場で予想されていたが、同時に公表された声明文が、NZドル相場の急落の引き金を引いた。具体的には『NZドル相場の水準は正当化できず、持続可能ではない』と指摘すると共に、『金利が正常なレベルに調整される前に、今は、これまでの利上げの効果を評価する時とすべきだ』などとして、次回の利上げの見送りを示唆。そのため、NZドルの売りが加速し、NZドル米ドル相場は、0.8709ドルから一時0.8561ドルへ。NZドル円相場は、88.38円から一時86.93円まで急落している。

一方、オーストラリアでは、今年4-6月期の消費者物価指数(トリム平均値)が発表され、前年同期比で2.9%の上昇、前期比で0.8%の上昇と、共に市場予想を上回った。これを受けて、一部で観測されていたオーストラリア準備銀行(RBA)の利下げ観測が後退しただけでなく、利上げ観測まで台頭することとなった。

来週のドル円は、底堅い動きを予想している。24日のドルの上昇を受けて、10日の安値101.06円と18日の安値101.09円をボトムとする「ダブルボトム」が形成され、チャート的には、ドル高円安方向を試しやすい状況となってきた。ただ、200日移動平均線の位置する102.02円や3日の高値102.27円が戻りの重要な目処として意識されているほか、月末を控えた本邦輸出勢のドル売りも102.00円付近では想定される。

来週は、29-30日にFOMC=連邦公開市場委員会、30日には4-6月期米GDP速報値。そして、8月1日には7月米雇用統計など、重要指標が目白押しとなっている。経済指標次第では、6月4日のドルの高値102.80円を目指す場面もあるかもしれない。一方、ドルの下値はかなり底堅くなってきそうだ。目先では8日の安値101.09円がサポートレベルとして意識されている。また、引き続き株価動向や米10年債利回りの動きには注意したい。

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