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2013年7月27日放送

参議院選挙後に1ドル=100円74銭まで円安ドル高が進み、一時99円14銭まで円が買い戻されたものの、次期FRB議長の有力候補にサマーズ元財務長官が浮上したことを受けて、再び100円台半ばまで戻るなど、今週は100円を挟んでの値動きとなった。

参院選での与党の勝利は予想通りだったこともあって、大きな材料とはならず、日本には当面、大きな材料は見当たらない。市場の関心は米国の金融政策に移っている。

24日のNY市場は「次期FRB議長の候補にサマーズ元財務長官」とのワシントンポストの報道を受けて、長期金利が急上昇。波乱の展開となった。 次期FRB議長には、超ハト派で知られるイエレンFRB副議長が最有力とみられてきただけに、サマーズ議長になった場合の金融政策の不透明感が、長期債の売りにつながったようだ。先週末のG20=財務相・中央銀行総裁会議では、バーナンキ議長に代わって出席していたイエレン副議長。一部からは「事実上、次期議長は決まった」との声も出ていただけに、市場のショックが増幅されたのかも知れない。

また、来週30−31日のFOMCを控えて、著名FEDウォッチャー、WSJのヒルゼンラス氏が「異例の低金利継続についての指針の修正を協議する可能性」を示唆したことも、様々な思惑を呼んでいる。

円相場はこのところ1ドル=100円を挟んだ動きを繰り返しており、今週も似たようなレンジ相場が続きそうだ。ただ来週は、FOMCやECBが予定されているほか、週末には7月の米雇用統計の発表も控えており、注意が必要だろう。またここ数日、日本の機関投資家のドル買い円売りが目立っている。この動きがどれぐらいのものになるのかについても、フォローする必要がありそうだ。

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