昨年秋からのドル高・円安局面がどこまで進むのかを考えてみたい。長期的な円高トレンドは2007年6月22日の124円14銭から、2011年10月31日の75円35円まで続いた。この円高局面のちょうど半値戻しを計算すると、99円75銭という数字が算出される。
11日には一時99円95銭まで円安が進み、「一旦は半値戻し」を達成したものの、終値ベースではこの水準をクリア出来ていない。しっかりとこの水準をクリアすることが出来れば、100円台が定着する動きにつながりそうだ。目先のメドとしては2009円4月6日の101円44銭が市場のターゲットとなっている。
今後、短期金利と中長期の金利が同じような水準になる「イールドカーブのフラットニング化」などが顕著になれば、生命保険をはじめとした日本の機関投資家の外債投資が、より積極的な姿勢に変わる可能性が高い。最終的には124円台まで円安が加速する全戻しもあり得る。