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2013年4月27日放送

今週、ドル円は100円ちょうどの水準に設定されているバリアオプションを巡る攻防戦が繰り広げられたが、防戦のドル売りなどに抑えられ円安の動きは足踏み状態が続いた。ただ、円高の動きも限定的で、23日に98円48銭まで進むにとどまり、全般的に狭いレンジでの様子見が続いた。日経平均は引き続き堅調。連日の年初来高値更新となった。

18日と19日にワシントンで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議では、黒田日銀総裁が打ち出した「異次元」の金融緩和策への評価に注目が集まった。米財務省が14日に議会に提出した「半期為替報告書」のなかで、「日本の為替政策を注視する」と記し、円安牽制ともとれる姿勢を示したことから、「他の主要国からも懸念が表明されるのではないか」との憶測も流れていた。

しかし、G20の声明文では、日本の「量的・質的金融緩和」に対して特段の異論もなく、異次元の金融緩和が円安誘導を狙ったものではなく、デフレ脱却が目的であることが理解されたとみられる。

今後の安倍政権の課題は、焦点が「中期財政計画の策定」に絞られてきており、アベノミクスも新たなステージへと移りつつある。マーケットでは引き続き政策への期待が強く、目先は上下を繰り返しながらも、株高・円安の流れは続きそうだ。

ドル円は100円を前にしてポジション調整が進む可能性もあるが、円高の動きは限定的となりそうだ。着実にドルの下値を拾っていきたいところ。ユーロは利下げ期待もあり、しばらくはもみ合いとなるかもしれない。

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