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2012年12月8日放送

ECBは6日の理事会で、政策金利を0.75%のまま据え置くことを決めた。その後、ドラギECB総裁は記者会見で「金利について幅広い協議を行ったが、据え置きを決定した」「中銀預金金利のマイナス金利について協議した」などと述べ、近く利下げに踏み切る可能性を示唆。マイナス金利の可能性にも言及したことから、市場ではユーロ売りが優勢になった。また、経済見通しについても「経済の弱さは来年も続く」「根強い不透明感が経済を圧迫している」などと指摘。非常に弱気な見通しを示している。

日本の金融緩和期待などを背景に進んでいた円安も、最近は一服している。ギリシャやスペインなどの財政問題は未だにくすぶり続けており、ECBの声明が示すように景気の先行きも依然として不透明。ECBのスタッフ予想で、2013年の域内総生産(GDP)見通しが下方修正されたことも懸念材料となっている。ユーロのこれ以上の上昇を期待することは難しそうだ。

ドル円、ユーロ円ともにもみ合いが続いている。ドル円に関しては、日本の選挙が終わるまでは、方向感に乏しい展開が続くだろう。ユーロ円については、ユーロ関連のネガティブな材料が出てくると、ユーロ売りが進む可能性がある。

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