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2012年9月1日放送

今週、発表された米国の経済指標は、比較的良好なものが目立った。29日に発表された7月の住宅販売保留指数は、前月比で2.4%の伸びとなり、市場予想の1.0%を上回った。過去一年間の数値を見ても、マイナスの月の方が少ない状況であり、住宅市場が堅調に推移していることが見て取れる。また同日発表のGDP改定値も、速報値の1.5%を上回る1.7%に上方修正された。米地区連銀経済報告(ベージュブック)も「米経済は大部分の地域・業種で徐々に拡大している」「雇用は大半の地区で横ばいないし小幅に増加」との見方を示している。

来週は月が替わるため、米国の重要な経済指標の発表が控えている。なかでも週末に発表される8月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数に注目したい。7月は前月比16.3万人の大幅増となったのに対し、8月の市場予想は今のところ12万人程度の増加となってる。もし、この結果が予想外に上振れし、増加幅が2ヶ月連続で15万人を超えるようなことになれば、景気回復への期待が強まるだろう。

そうなれば、ドル円でもドルが買い進まれる展開が想定され、日本経済にもプラスの影響が期待できる。

ドル円は来週の材料次第で、上にも下にも大きく振れる可能性がある。雇用統計の発表に注目したい。ユーロ円は材料不足で、引き続きもみ合うことになりそう。

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