ユーロそしてドルは年末から年始にかけて軟調な動きが続いた。依然としてユーロの財政問題が意識されているなか、年末に日銀による12月の介入実績が発表され、介入が行われなかったことが明らかに。介入警戒感が薄れるたことで、ユーロ円相場でユーロが下落し、2000年12月以来の100円割れとなった。その後も戻りは鈍い展開が続いている。
2011年、マーケットが注目し続けたユーロの財政問題だが、2012年もこの状況は続くとみられている。なかでも注目されそうなのが「選挙」。ギリシャ、イタリア、フランスで大型の選挙が控えており、その結果によってはマーケットは再び荒れ模様となる可能性がある。ユーロ相場から片時も目が離せない展開が予想される。
ユーロ円相場に関しては引き続きユーロ売り圧力が根強くかかるとみられる。すでに100円を割り込んでいるが、今後も下落方向の動きに注意したい。
ドル円に関しては、日銀が発表した12月の介入実績から、政府による介入が行われていなかったことが明らかになり、介入への警戒感が後退している。もう少しドルが下げる可能性もありそうだ。