4日、木曜日の午前、政府・日銀は約4ヶ月半ぶりとなる円売り介入を行った。ドル円相場は介入前には77.00円程度での推移となっていたが、介入直後に78.40円まで上昇。その後もジリジリ上値を伸ばし、4日の17:30頃には80.00円を突破した。介入の規模(金額)について詳細は不明だが、介入直後は5000億円程度、その後も介入が続いたため4日のトータルでは、2兆から4兆円程度だったのではないかと見られている。
また、日銀も円高対策を行った。本来は4日、5日の日程だった金融政策決定会合の日程を短縮し、追加金融緩和を4日に決定。資産買入れ規模や40兆円から50兆円に引き上げた。また、国債やリスク資産の買い入れを5兆円増額、固定金利オペの供給枠を5兆円増額などを決定している。比較的積極的な対策をとっていて、一定の評価は出来る。ただ、4日のNY時間から5日の16:00時点で、追加での介入の形跡は見られない。また、4日海外時間に欧米当局から介入に不快感を示す発言が出ており、前途多難であることに変わりはない。円相場は正念場に立たされている。
木曜日に円売り介入が行われており、ドル円は7月12日以来の80円台をつけた。しかしその後はドル売りに押され、方向感が定まりにくい。今後の為替介入の有無次第で、円は上下どちらにでも行く可能性がある。ユーロ円も、ドル円の影響を受け、方向感が定まりにくいだろう。