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2011年7月16日放送

中国国家統計局が9日発表した、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で6.4%上昇となった。伸び率は5月の5.5%を大幅に上回り、2008年6月の7.1%以来、3年ぶりの高水準となっている。特に食料品の上昇率が14.4%と際立っており、低所得者の生活への影響が大きくなっていることが特に問題となっている。

このような動きを受けて中国の中央銀行(中国人民銀行)は継続的に金利の引き上げを実施しており、今月も6日に1年物預金金利と貸出金利を0.25%引き上げると発表。更に今後も継続的に引き上げを実施せざるを得ない状況が続いている。そしてこれは、中国経済減速の可能性が更に高まっているということを示している。

実際に、景気減速は数字にも表れている。中国の4-6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比9.5%増となり、市場予想の9.3%を上回ったものの、1−3月期の9.7%から低下した。今回の景気減速はインフレ抑制のために金融当局が昨年秋から利上げを繰り返した影響が大きいとの見方が、大勢を占めている。また、製造業の景況感を示す6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は3ヶ月連続で前月の水準を下回るなど、GDPだけでなく、各所で中国経済の減速が確認されている。

中国経済の減速は、もうしばらく継続することとなりそうだ。

米国の格付け見通しがネガティブに変更されたこと、バーナンキFRB議長が量的緩和第三弾に言及したことなどを受けて、ドル円は上値が重くなっている。また、ドル円が売られた影響でクロス円も軟調なため、ユーロ円も安値圏での推移となりそうだ。

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