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2010年4月3日放送

 先週に続き、今週も各国の株価が堅調な動きを示しており、それを裏づける材料も次々と出てきている。30日に発表された米消費者信頼感指数は52.5で、前月改定値の46.4から6.1ポイントの大幅改善となった。また1日のISM製造業景況指数も56.6と、前回値の56.5を上回る5年8ヶ月ぶりの水準となった。

また景気回復期待の高まりは米国だけではない。オーストラリアでは、RBA総裁が26日「金利設定は正常な状態に戻る必要がある」と発言し、今後も金利を引き上げることを示唆。またNZについては1日にIMFが「NZドルは過大評価されている」としながらも「NZ経済は緩やかな回復が続く。2010年、11年のNZ経済の成長率が3%前後に達する」と予想している。

 このグラフは、リーマンショック前営業日(2008年9月12日)の終値を100として、4月1日時点の各国株価指数の終値水準をあらわしたもの。

明るい材料を受けて、市場のムードが大きく改善してきていることがよくわかる。各国の株価は上昇し、リーマンショック前の2008年9月12日の終値を、豪、独、英、中などが超えてきた。日米もあと少しというところまで来ている。また、原油先物価格が1日に85.22ドルと、2008年10月9日以来の高値を更新したが、これも世界の景気回復への期待からリスク志向が高まっていることや、景気回復によって実需の買いが活発化した結果といえる。

米住宅市場が依然低水準で推移し回復の兆しが見られないことや、ユーロ圏のギリシャを含む南欧の問題、英国の財政赤字など、まだ解決していない問題は残されているが、これらは既知の材料であり、これらをきっかけに再び下げていくことは考えがたい。何か新たな売り材料が出てこない限り、現状のしっかりした流れはもう少し継続しそうだ。

 ドル円、ユーロ円共に今週は大きく上昇。大幅に上昇した反動で少し値を下げる場面があるかもしれないが、引き続き株価が堅調に推移することが期待できるため、ドル円とユーロ円も大きく崩れる可能性は低い。どちらもしっかりした動きになりそうだ。

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