日本株が堅調な動きを見せ、12日の終値は10,135円になった。これは約8ヶ月ぶりの水準。東京、大阪、名古屋の3市場に占める個人投資家の売買代金が、2年9月ぶりという高水準となり、また、投資信託協会が調べた5月末の純資産総額も前月比5%近く増えるなど、資金が株式市場に流入していることが見て取れる。昨年夏以降、日本株を売り越していた外国人投資家も4月から買い越しに転じている。
日本の株式市場に資金が流入してきている背景にあるのは、アジア株式の上昇だ。中国株は積極的な財政出動を好感し、年初から比べると50%近くの上昇を見せている。その他のアジア株も堅調な動きを見ていて、出遅れ感のあった日本の株式に急速に資金が流入することになった。
株式市場が底堅い、堅調な動きになっているため、為替相場も大きく崩れる展開にはなりにくい。クロス円は比較的しっかりとした動きが見られそうだ。