ストレステストを受けていた19の金融機関のうち、追加資本が必要とされたのはバンク・オブ・アメリカなど10行であった。追加資本の総額は746億ドルで、市場が事前にイメージしていた額とそれほど大差はなかったことから、発表後の市場の動きは比較的落ち着いている。金融システムリスクは後退した、との見方が広がっている。
加えて、最近発表された米国経済指標は、立て続けに良好なものが出てきている。この結果を受け米国株も底堅く推移。米ダウは8500ドルに乗せる場面も見られた。
株価は比較的堅調な動きを見せているが、為替相場はECBがカバードボンドの買い入れを決めたことや、利下げを行なったことなど、不確定要因が重なり、方向感がなくなっている。レンジ相場が続くことになりそうだ。