榊原・嶌のグローバルナビ


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2009年3月21日放送

米住宅着工件数は、2008年6月分から一貫して下落したが、今週発表された2月分では前月比プラス22.2%の大幅増を記録した。また、米シティグループの1−2月の業績が、かなり回復しているとの見通しが出ているほか、バンクオブアメリカの決算も良好だとの見方も出てきている。米経済の回復の兆候が、少しずつではありが、見え始めている。

こうしたポジティブな材料に市場は素直に反応している。市場のボラティリティを表す数値で、恐怖指数とも呼ばれるVIX指数も3月3日に52辺りまで上昇したあとは日々下落。現在は40近辺に位置している。これは、市場には徐々にではあるが、安心感が広がっていることを示している。また、それと歩調を合わせるようにダウ平均株価も3月9日につけた6440.08ドルの安値から反発、7500ドル近辺まで上昇してきている。

米国経済の回復が意識されてきたことで、ドル円は強めに推移することが考えられる。再度100円にトライする展開になるだろう。ユーロ円は、ドル円とユーロドルの動きに挟まれ、方向感が出づらい。ユーロドルが上値を拡大するようだと、再び130円近くまで値を伸ばすことが考えられる。

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