米国の経済指標は、非常に悪い数字が続いている。特に住宅関連はその傾向が顕著で、今週発表された新築住宅販売件数も1991年来の低水準になっている。また販売件数だけでなく、価格の低下も続いている。25日に発表された9月S&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比-17.4%となり、過去最大の下げ幅を記録している。販売件数、価格の両面で住宅市場は依然として底が見えてこない。
景況感も非常に厳しいものになっている。ミシガン大学消費者信頼感指数は1980年以来の低水準である。またシカゴ購買部協会景気指数は、直近で最も悪かった2001年を通り越して、1982年以来の低水準を記録している。住宅関連、景況感、共に厳しい内容が続いている。
米国経済を筆頭に、世界経済の減速が止まらない。ただ、株も為替もレンジに入り込んでしまい、商いも減っている。ポジションも収縮しているため、短期的に動くことはあっても、大きな流れが出来るまでには至らない。来週も方向感がない展開が続きそうだ。