米国経済の減速がより鮮明になってきている。今週3日に発表されたISM製造業景況指数は、予想の41.5を大きく下回る38.9となった。これは1982年ぶりの低水準である。景気減速が確実に進行していく中では、株価も下落圧力がかからざるを得ない。
今週6日には、欧州各国が協調して利下げを実施した。イギリスにおいては、予想の0.50%を遥かに上回る、1.50%の利下げを実施している。欧州もいよいよ景気減速からの利下げが本格化してきている。今後もこの傾向が続きそうだ。
ドル円はISM製造業景況指数から見ても、米国経済の減速で頭が重いだろう。ユーロ円は欧州との金利差縮小でやはり売り圧力がかかる。各国の株価が下落する中で、為替だけ堅調にドル高、或いはユーロ高という展開を見せることは難しい。