金融市場のボラティリテイ(変動率)が上昇している。先週から今週にかけて日経平均株価の1日の変動幅が急拡大していて、前日比1000円近い動きとなっている日はこの2週間で実に4日にも及ぶ。
こうした傾向は為替市場でも同様である。特に顕著なのが新興国通貨で、今週水曜日には南アフリカランドは対円で20%程度の下落という歴史的な暴落を見せている。韓国ウォンでも同様の現象が起きている。
株式市場は、乱高下する展開がここのところ続いている。今度も当面不安定な環境は続くであろう。ただ、ここ1ヶ月ほどの株価の下落はかなり急速であったため、ここからの下落は当面限定的であろう。現状レベルを中心とした乱高下の展開となってくる公算が高い。円相場は株価の動向との相関が非常に高いことから、円相場も乱高下する展開が続きそうだ。
来週の予想レンジはドル円が98−103円、ユーロ円は133−140円。