日本経済に貢献した優れた経営者に贈られる「財界賞」。2009年度はキッコーマンの茂木友三郎代表取締役会長CEOが受賞しました。茂木さんは21世紀臨調の共同代表を務め、政府の行政刷新会議の議員にも就任しています。これからの日本をリードするキーパーソンに、日本の再生、経済復活への戦略を聞きました。
まず、戦後初の政権交代について茂木さんは「国民の期待と不安の中で鳩山政権はいいスタートを切った。しかし、4ヶ月を過ぎた感想として外交、特に日米関係が心配。温室効果ガス25%削減と大きな目標を掲げたことは評価するが、それを実行に移さなければならない」と指摘しています。また、国の予算、制度、行政のあり方を刷新する行政刷新会議については「特に国民目線で無駄な予算を削減した事業仕分けは評価に値する」とし、更に今後の役割については…
…という3つのポイントを挙げています。
また、昨年末、政府は「輝きのある日本へ」と題した成長戦略の基本方針を打ち出しました。今後10年余りをかけて取り組む意欲的な目標が並んでいます。例えば、2020年度までの平均で名目3%、実質2%を上回る経済成長を実現。2020年度の名目GDPは現在の1.4倍、650兆円程度。更に、今後の重点分野として「環境」「健康」「アジア」などの6つを提示。そうした成長戦略に対する茂木さんの見方は、「企業が需要を創造するような環境を作ることが必要。規制改革、税制改革ですよね」とのこと。
最後に、デフレ脱却、そして景気回復を目指す日本経済に何が必要なのか。茂木さんからの提言です。