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第454回 2009年10月10日 放送

東京から特急電車に乗って2時間、豊かな自然に囲まれた鴨川に亀田メディカルセンターはあります。決して便利とは言えない立地にありながら、一日の外来患者の数は平均3000人を数え、全国から患者が訪れるほどの人気です。

この病院を支えているのが鴨川の地で11代医者を務めてきた亀田家の末裔、亀田兄弟です。二男の隆明さんが理事長を務め、双子の弟たちが病院長を務めています。この病院が人気を集める理由、それは高水準の医療サービスです。入院施設は全てオーシャンビュー。部屋に完備されているモニターで患者は電子カルテを閲覧ができ、日用品の買い物まで可能です。また、病院の最上階には霊安室が完備されていて、そこから眺める太平洋はまさに絶景。もちろん居心地の良い環境を整備しているだけではなく、医療そのものの水準も高いレベルにあります。高い技術を持った医師がいれば、それがたとえ海外でも、院長自らヘッドハンティングに出掛けるといいます。

亀田メディカルセンターは設備投資しながらも本業の医業ではきちんと利益を出していますが、全国の病院を見渡してみると、このようなケースは多くありません。医療費抑制政策が原因で倒産に追い込まれる病院も少なくないのです。だからこそ、亀田理事長は病院側の経営戦略が必要だと熱く語ります。高水準の医療サービスも、経営を軌道に乗せてこそ提供できるものなのだからです。

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