榊原・嶌のグローバルナビ


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第439回 2009年6月27日 放送

中国・広東省、活気溢れる貿易都市「深セン」。10年前、この街に中国初の生ビール工場が稼働を始めました。その名は「深セン青島ビール朝日」。中国ナンバー2の青島ビールとアサヒビールとの合弁会社が運営しています。ここでつくられるビールは、青島ブランドもアサヒブランドもともに生ビール製法でつくられています。日本人の感覚では、ビールは生が当たり前ですが、中国ではまだまだ生ビール文化は浸透していません。中国のビール製法は熱処理して微生物をなくしてしまうのが一般的で、日本のように微生物を活かす製法は確立されていないのです。微生物が生きているからこそ、ビール本来の風味やうま味が引き出されますが、生ビール製法は設備の管理や人件費などが高くこと、技術そのものの蓄積がないことなどから中国では普及していないのです。

しかし、まだまだ生ビール文化が浸透していないからこそ大きなビジネスチャンスがあります。人口13億人の巨大市場は生ビールにとっては広大なフロンティアです。中国でも日常的に生ビールが飲まれるようになる…そんな未来をアサヒビールは描いています。

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