今週の謎

#28 2012年10月8日放送

今週のテーマ:「江戸庶民の一生」

誕生、成人、結婚、出産、そして葬式…どれも人生の大事な節目です。江戸の庶民の人々は、何を思い、どう生きていたのでしょう? 今回は江戸庶民の一生に関する謎解き!

「今週の川柳」
大名を 胴切りにする 子安婆
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江戸のうんちく学

男子が15歳、女子が13歳で成人する江戸時代、結婚適齢期も現代とは違います。例えば、町人の娘の場合結婚が早く、16、7歳で嫁入り時と言われ、20歳を過ぎると「年増」、24、5歳で「中年増」、28、9歳では「大年増」と言われていました。そんな江戸時代、武家や裕福な商家の結婚式は、女性が白無垢を着て行われました。白無垢は古くは葬儀の際に着ていたもので、死装束の意味がありました。そこから白無垢は花嫁が嫁いだ家で一生をまっとうするという覚悟を表した衣装だったと言われています。そして、江戸時代男女が出会うきっかけとなったのは「お見合い」でした。ただお見合いと言っても、当時はお互いに遠くから相手を見るだけで終わりです。相手のことをよく知らずに結婚するため、一説には離婚や再婚は当たり前で、中には人生で70回以上結婚した人もいるとか。色々なことに縛られていた江戸時代の庶民ですが、結婚に関しては比較的自由な人生を送っていたのかもしれません。

江戸料理のあれこれ

「赤飯」

江戸時代乳幼児の死亡率が非常に高かったことから、子どもは「七歳までは神のうち」と言われ、簡単に神の世界へと連れ戻されてしまう存在と考えられていました。そのため親は、「宮参り」「食初め」「七五三」等、節目ごとに様々な祝い事を行い、子供の成長を感謝したのです。江戸時代男子は15歳ごろ、女子は13歳ごろで現代で言う成人式を迎えます。男子の場合は前髪を落とし、月代(さかやき)を剃って祝い、女子の場合は赤飯を炊いて祝いました。親にとって子どもの成長は嬉しいもの。時代は変わっても、親からの子どもへの愛情は変わっていません。

おとな浮世絵コレクション

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