今週の謎

#16 2012年7月16日放送

今週のテーマ:「捕物帳」

江戸時代の警察機構を徹底解明!そこで明らかになった真実!大岡越前の名裁きは、何と創作だった!?鬼平こと、長谷川平蔵。その知られざる人物像とは?100万人都市、江戸。長き平和を支えた驚きのシステムとは一体何か!?ということで、今回は江戸の捕物帳にまつわる謎解き!

「今週の川柳」
お白州で 子を引き勝って 負けになり
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江戸のうんちく学

時代劇でおなじみ、大立ち回りの捕物劇。「お白州」とよばれる法廷での裁き。これらは本当にあったことなのでしょうか?江戸時代、町人の犯罪の取り締まりは町奉行所が受け持っていました。奉行所は南北二つあり、一ヶ月交代で業務にあたりました。町奉行所のトップが町奉行で、その配下に与力、同心といった実務担当がいました。町奉行は旗本のなかでも優秀なものが抜擢されましたが、大変多忙な役職だったため過労死する者も多かったと言われています。南町奉行所の大岡越前は、その名裁きぶりで有名ですが、いわゆる「大岡政談」といわれるお話のほとんどは大岡越前が実際に裁いたものではなかったそうです。とはいえ、町火消の設立や小石川療養所の設置といった庶民生活に密着した様々な政策を実行したからこそ、名奉行とされたのでしょう。もう一人、町奉行として有名な遠山の金さんこと遠山金四郎は、実際に裁きも見事だったようで、時の将軍12代徳川家慶から褒められたことがあったそうです。

江戸料理のあれこれ

「八百善流 芋酒」

今回再現するのは池波正太郎作、鬼平犯科帳に登場する「芋酒」です。八百善流の芋酒には、長芋を使用します。まず、皮を剥いた長芋をすり鉢に当てます。そして、少量の塩を入れた日本酒を燗にし、擂った長芋に合わせれば完成。疲れた夏の夜におススメの一品です。この芋酒、滋養強壮の効果があったそうで日々、火盗改の激務をこなした長谷川平蔵が愛したというのも頷けます。

おとな浮世絵コレクション

番組内で紹介した浮世絵はドコモのスマートフォン、携帯電話でご覧いただけます。ご紹介する浮世絵は毎週更新しております。