#13 2012年6月25日放送
テーマ:「リサイクル」
世界でも類を見ないほど清潔な町、江戸。大都市のゴミ問題を解決した一石三鳥の驚きの計画とは?江戸の街では物を修理、回収するリサイクル業が大繁盛!さらに、現代では考えられない「究極のリサイクル業」があった!江戸時代のエコライフ。それを支えた「身近なもの」とは何か?ということで、今回は江戸時代のリサイクルにまつわる謎解き!
江戸時代は徹底的に物を大切にするエコ社会でした。それを物語るのが、江戸の街をひっきりなしに往来していた様々なリサイクル業者です。割れた陶磁器を修理する「焼き継ぎ屋」。鍋、釜に開いた穴や折れた燭台を熔接して直す「鋳掛屋」。再生紙を作る為に紙屑を買い集める「紙屑買い」。酒造、製紙、洗剤、薬、藍染などに使われる灰を回収した「灰買い」など千差万別。中でも、「下肥取り」は人の糞尿を回収する、臭い、汚い、きつい、の3K仕事でした。しかし、下肥は肥料として、農業にはなくてはならないものであり、江戸では慢性的に不足状態。高く取引されることもしばしばありました。特に大名屋敷からでる下肥は高く買い取られ、大名の方もなるべく高く売りたいと入札を行う者もいたとか。さらに高く取引されたのは、なんと大奥の下肥でした。食べ物が違うと農作物の発育にも随分違いがあったようです。
白米、豆腐と並び「江戸の三白」と言われ、食卓の定番であった大根。江戸時代の料理書「大根一式料理秘密箱」には「貴賤老若雅人鈍ぶつにすゝむともよもふさいだ口あかねもあるまじ」とあり、老若男女や貧富に関らず愛された食材であったことが伺い知れます。今回は物を大切にする江戸の文化にちなんで、葉から根の先まで余さず使って料理しました。おかずはふろふき大根。余った葉や根は細かく切ってご飯に混ぜて大根飯に。さらに切れ端や皮は千切りにして切干大根にしました。
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