#10 2012年6月4日放送
テーマ:「大奥」
江戸の女性憧れの職場、大奥。徳川将軍家の世継ぎを産み育てる役割を果たしました。そんな大奥の知られざる江戸の謎!大奥には、驚きのキャリアアップの秘策があった!?大奥で消えた莫大なお金の行き先とは?大奥史上最大のスキャンダル勃発!江島生島事件の知られざる真相とは何か?ということで、今回は大奥にまつわる謎解き!
愛憎渦巻く禁断の女の園、大奥。将軍の正室である御台所や子ども達と、彼らをお世話する奥女中たちが暮らす場所です。大奥で立身出世を極める道は2つありました。1つは、キャリアウーマンとしての頂点である「御年寄」という役職に就くこと。その年収は、現在の貨幣価値で約1100万円。その他、薪や炭などの消耗品が支給され、江戸市中に屋敷も与えられました。もう1つの頂点は、将軍に見初められて側室となること。側室は必ず「御中臈(おちゅうろう)」という役職の者から選ばれました。しかし、男の子を生まなければ、ただの奥女中の身分のまま。将軍の跡継ぎを産み、後にその子が将軍にならなければ、権力は得られませんでした。大奥での出世のポイントは、①ヒキ②運③女と言われます。つまり、強力なコネクションと運、そして美しい容姿。これらを兼ね備えなければ、出世は望めなかったのです。
13代将軍徳川家定はお菓子作りが趣味でした。今回は、家定が作っていたというカステラを紹介します。再現するのは、創業寛政8年の老舗「松浦軒本店」(岐阜県恵那市)の松浦昭吾さん。代々江戸時代のカステラの製法を守り続け、昭吾さんで7代目になります。材料は小麦粉、卵、砂糖、ハチミツのみ。江戸時代は炭を使ってじっくりと焼き上げていました。素朴な味わいのカステラは、きっと家定の御台所・篤姫も食べたことでしょう。
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