扁桃炎を引き起こすウイルスや細菌。その種類はたくさんあります。その1つが「
アデノウイルス」。お聞きになったことありますか?この「アデノウィルス」は、他の菌とはちょっと違うのです。アデノウィルスで「扁桃炎」になると、やはり、「高熱」が出て、扁桃が腫れ、のどが痛みます。もしこれが溶連菌などの病原菌なら、抗生物質を飲めば、ある程度効果的に症状を和らげることができます。しかし!アデノウイルスはなんと
抗生物質に強い!だから、薬を飲んでもすぐに熱は下がりません。これまで、この悪党のアデノウイルスを見つける方法は「ウイルス分離させて培養する」という手間のかかるものでした。検査結果が分かるまで
1週間以上かかってしまい、すぐに治療を開始することができなかったのです。その間に症状は
どんどん悪化していきます。「とにかく早く見つけたい!」その一心で開発されたのが「
アデノウイルス迅速診断キット」なんと! たった
10〜15分で検査結果が出るという画期的なキット。これなら早く治療を行うことができます。検査方法は、まず
扁桃に綿棒をあてて、微生物を採取します。ウイルスを分離させる抽出液に、微生物を採取した綿棒を入れますこれを「
反応プレート」に
4〜5滴たらします。プレートにはアデノウィルスに反応する抗体が塗られているため、もし液体にアデノウイルスが含まれていると、
反応して、結合物が作られます。この結合物はプレート上を移動して隣の四角い部分に移ります。液体中にアデノウイルスが存在するとプレート上に
赤い線が表示されるのです。早く検査結果が出し、
早く治療を行う。そうすれば、扁桃炎がひどくなるのを防ぐことができます。この検査方法で悪党の
アデノウィルスをたたきのめすことができるのです!