癌や動脈硬化を防いでくれる攻酸化ビタミン、ビタミンE。私達の体に必要なのは、
一日におよそ7ミリグラムです。ビタミンE、7ミリグラムの目安は、
大豆ならば389グラム。これは大変!ほうれん草も多いですね。たらこは塩分が気になります。
アーモンド、これならなんとかいけるかも!しかも、生活習慣病対策には、それ以上の量のビタミンEが必要となります!では、どうすればいいのでしょう?管理栄養士、上村泰子先生は、糖尿病や高脂血症など生活習慣病にならないためのメニュー作りに定評があります。
上村先生、体の中で、より活発にビタミンEを働かせるためには、どんな食べ方をすればいいんですか?
実は、一度活性酸素を抑えると、ビタミンEの抗酸化力は失われてしまいます。しかし
ビタミンCには、抗酸化力を失ったビタミンEに働きかけ、もう一度、その力を蘇らせる作用があるのです。更に、ビタミンAにも抗酸化力があります。そのためビタミンEだけを摂るのではなく、
一緒にCを摂るのが効果的!では、
そのメニューを御紹介しましょう!
素材はビタミンEがたっぷりでビタミンCも含まれているほうれん草。まず、ほうれん草をボウルに入れ、次にアボガドを。この時点で、
一人前のビタミンEの量は既に4.2ミリグラム。更に、ビタミンEの豊富なひまわり油を使ったドレッシングであえます。よーく
混ぜ合わせて、お皿に盛りつけます。お好みでゆで卵をのせたら・・・
ビタミンEの豊富なアーモンドスライスを乾煎りしてパラパラパラと振りかけます。アーモンドをトッピングすることで、香ばしさに加えて、
ビタミンEの量が飛躍的にアップするんです!この段階で、一日に必要なビタミンEをクリアしていますが、さらに!
ここで登場するのが先程のレモン!
ビタミンCの豊富なレモンを加えて、抗酸化力の高まる
ほうれん草サラダが完成!サラダの他に、もう一品、そこで作って頂いたのは
ビタミンEが豊富な夏野菜、カボチャを使ったメニュー!まずはカボチャを種ごと、カリカリに揚げます。この種も、実はビタミンEが豊富なんです!さらにカボチャには、ビタミンEの他にβ-
カロチンが含まれています。実は
β-カロチンにも抗酸化力があります!β-カロチンはビタミンEと同様に体内で発生した活性酸素を抑え込んでくれるのです。次に
ビタミンEが豊富なゴマベースのソースを作ります。白ゴマを摩り下ろしたものとゴマペーストを混ぜ、そこにだし汁、醤油、砂糖を加えてかき混ぜます。まずゴマソースをお皿
に伸ばします。そこ
へコラーゲンの多い鳥の手羽を素揚げにして盛りつけます。ビタミンE豊富なカボチャと手羽、これは先生オススメの組み合わせ。
ビタミンE豊富なモロヘイヤを揚げてのせれば…カボチャのカリカリ揚げ完成!手羽でコラーゲンも豊富、女性に嬉しい、お肌の老化も防げるメニューです!次なる一品は・・暑い時期に相応しい鰻を使ったメニュー。
ウナギは、魚介類の中でも、ビタミンE量がダントツに高い優れもの!白ごまをふりかけた酢飯に、刻んだウナギの蒲焼きを混ぜ合わせます。寿司飯の酸味で、スタミナ豊富でビタミンEの多いウナギを、夏場でもさっぱりといただけます!
最後にもう一つ、
毎日ビタミンEを豊富に摂れる、ふりかけをご紹介しましょう!材料は
ゴマ、松の実、たらこ等、どれも、ビタミンEが豊富な食材ばかり。
調理は簡単。フライパンで2、3分煎るだけ!最後のポイントが抹茶!
ビタミンCとEが豊富な抹茶を生で加えれば、香り高く、毎日簡単に食べられて、しかもビタミンE十分!そしてお湯をかければ…お茶漬けにしてもこれは美味しい!夏場、食欲の落ちてしまいがちな人、脂っこいものが苦手な人でも、十分にビタミンEが補給できるメニュー、如何ですか?これからは、野菜を巧みに使い、酸味や香ばしさを活かして、食べやすく工夫したメニューが嬉しい季節。こうして
ビタミンEを毎日簡単に、美味しく摂って、生活習慣病を予防しましょう!