身体の水分バランスを保つ、そのためには、シッカリとした
水分補給をしなければなりません。水分補給を考える上で、
重要なタイミングがあります。そのタイミングとは?女子栄養大学の工藤秀機先生は人間の身体と水分、そして血液の関係を、研究されています。また同時に、先生は腎臓内科の臨床医でもあります。
水分補給を考える上で最も重要なタイミング。それは、
朝起きた直後。寝ている間に、汗などで身体から水分が出てしまうと、血液中の水分が減少。
血液はドロドロの状態になります!これは
血液中に血栓を作りやすい状態。もしも、血栓が出来てしまい、心臓の冠動脈に詰まれば心筋梗塞!
脳の血管に詰まれば、脳梗塞を起こしてしまうことに!そこで水分補給に、先生オススメの飲み物があります!
野菜ジュースには、水分が含まれているのは勿論、
酸性に傾いた血液を、元に戻す作用もあります。実は、血液中の水分が減少すると、血液のペーハーは少し酸性に傾きます。この血液のpHを元に戻すためにも、野菜ジュースは最適という訳です!
更に、野菜ジュースに含まれている
ブドウ糖には、脳の働きを良くして、寝起きの頭をスッキリさせてくれる作用もあるのです。そして
温度10度は、吸収しやすさのキーワード!素早い吸収、それには早く胃を通過して、小腸へ移動させたい!実は水分は約10度の際に、胃を一番早く通過出来るのです。そして
寝る前の水分補給にも、
先生オススメのものがあります。
麦茶はカフェインが少ないため、胃に優しく、寝る前でも寝付きが悪くなりません。しかも、普通の水より、吸収されやすいのです!
寝る前は麦茶、起きたら野菜ジュース。この二つがおすすめです!更に先生から、こんな注意が!
下痢や短時間に大量の汗をかいた場合、血液中の水分と共に、塩分も排出されます。このとき大量の水を飲むと、一旦は血液中に水分が入ります。しかし、細胞内の水分の方が塩分濃度は高いため、血液中の水分は細胞に入ってしまい、結局、血液はまた
水分不足に陥ってしまうのです。それを防ぐ方法はありませんか?そう、大切なのは、
身体の水分に最も近い濃度の塩水を飲む事です。その目安は
塩分濃度0.8%。たとえば、コップ一杯、
250mlの水に塩2グラムを溶かすと、0.8%の食塩水になります。この水なら、細胞内の塩分濃度と変わりなく、血液の水分が細胞に取り込まれずに済む訳です。
さて、これからの夏場、
大汗をかいた後、何か水分補給にいい食べ物はないでしょうか?
スイカは90%が水分。いわば甘い水の固まり。さらにスイカに
塩をふりかけて塩分も補給できれば万全です!睡眠の前後には、麦茶や野菜ジュース。激しい下痢を起こしたり、スポーツで大汗をかいた時には、0.8%の塩水。日頃から水分補給には気を使って生活しましょう!