毎日の事なので、
ついつい手を抜いたり、おざなりになりがちな髪のお手入れ。髪のコシやボリュームを保つためには毎日のスキンケア同様、
トータルヘアケアが大切!鈴木先生は山野美容芸術短期大学・美容福祉学科で、美容理論に裏打ちされたヘアケアの実践と、教育を行っています。「顔なども毎日洗ってケアされているように、髪も毎日洗っている、ということで安心している方がいますが、そのシャンプーには
正しいシャンプーの仕方があるんですよ。」
トータルヘアケアの
基本は毎日のシャンプー。その正しい方法とは?
大切なのが予備洗い。
38〜40度のお湯で、髪と頭皮をよく濡らし、髪の根元から先へと汚れを流すように。この予備洗いだけでも、髪の汚れの4〜6割は落とせます。丁寧に予備洗いをしておけば、シャンプーの泡立ちもよくなり、
キレイに汚れを落とすことが出来ます。続いてシャンプー。
シャンプー液は直接髪につけるのではなく、手の平で十分に泡立てましょう。
その泡を髪の根元から少しずつ付けて行きます。予備洗いがしっかりしていれば・・
軽く洗うだけで、十分に髪の汚れは落とせます。『洗うときはやはり
こすり合わせないこと。キューティクルがこすりあわないように洗ってください。』シャンプーを全体につけたら、
指の腹を使い、毛穴から汚れを押し出すつもりで、頭皮を揉むように洗います。この時、決して、こすったり、かきむしってはいけませんよ。なぜなら、頭皮を傷つけたり、髪が抜けてしまう危険があるためです。そしてすすぎ。
基本はとにかく丹念に洗い流すこと。予備洗いと同じように、髪の根元から毛先へと、
流すようにすすぐのがコツ!すすぎが足りないとフケやカブレの原因にもなりかねません。そして仕上げ。
リンスやトリートメントは、撫でつけるようにして、髪全体に伸ばして行きます。頭皮にすりこむ必要はありませんよ。何故なら、リンスやトリートメントは頭皮でなく、髪の毛の栄養を補うものだからです。リンスは、主に髪の毛の外側のキューティクルを補い、トリートメントはケラチンなど、主に、髪の毛の内側の蛋白成分を補います。たとえば、ヘアカラーやパーマをしていて、
髪がパサつくと感じている方には、トリートメントをオススメします。『ふだん髪の毛は水分を12%程度含んでおり、髪の毛を洗うと髪の毛の水分は30%程度になります。
そのままドライヤーをかけますと、髪の中に入っている水分が沸騰し、キューティクルに穴を開け、痛めてしまいます。
ドライヤーで乾かす前には、必ずタオルで髪を挟み、抑えるようにして水気を取って下さい。タオルで擦るように拭くと、キューティクルを傷つけるばかりか、枝毛や切れ毛の原因になる事もあるのです。頭の上や後頭部も、しっかりと抑えるようにして、タオルで十分に水気を取りましょう。最後に、ドライヤーで乾かす時の注意点。髪の毛が切れたり、抜けたりしないよう、
髪の毛の根元の方から、手首を上手く使って櫛を回転させ、まんべんなく乾かしましょう。水分の残りやすいのが後頭部。そこで
後頭部は、根元から毛先に向けて、手櫛でユックリと、かき上げるようにしながら、乾かします。また、熱で髪の毛が痛まないよう、ドライヤーは髪から15cmほど離し、櫛の歯に風を当てる感じで使います。余り乾かしすぎないよう、
乾きは80%を目安にして下さい。正しいシャンプーはトータルヘアケアの第一歩。髪をいつまでも若々しく保つためにも是非お試し下さい。