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2005年5月1日(日)、8日(日)
テーマは『健康診断4』

今週のドクター
今週のドクターは、
エムクリニック院長
松岡 緑郎先生


【略歴】

’75年

順天堂大学医学部卒

’89年 同大学呼吸器内科助教授・福島県立田島病院長
’90年 公立昭和病院呼吸器科主任医長等を経て
’03年 エムクリニック院長

【ドクターの一言】
時間をかけて胸部聴診を行います。胸部CT、肺機能検査などで呼吸疾患の的確な診断を行い、納得のいく医療を心がけています。呼吸器疾患全般のセカンド・オピニオンも受け付けています。


【著書】
「胸部X線写真のみかた考え方」   文光堂
「内科学 第2版」   文光堂
「内視鏡による呼吸疾患診療」   メジカルビュー社
「Emergency Bible 救急診療のすべて」   メジカルビュー社
「呼吸器疾患の長期管理と緊急処置」   メジカルビュー社

深沢さんの健康診断・体力測定1

データ日本人の死亡原因6人にひとりが心筋梗塞!そして8人にひとりが脳梗塞で亡くなっています。病気の原因は、高血圧、糖尿病、内臓肥満、そして高脂血症といった、いわゆる「生活習慣病」。いつのまにか血圧が高くなっていた・・・油断しているうちに、少しずつ太ってきた・・・年とともに落ちてきた体力も気になる!そんな健康維持のお悩みを一気に解決する健康診断があります!!データ間もなく39歳!!やる気満々の深沢さん。まずは、スポーツ医科学センターのフロントでチェックイン!こちらで行われているスポーツプログラムサービス、健康面のチェックは血液検査、レントゲン、心電図などから、そして、体力面のチェックは筋力、持久力、柔軟性などから、多角的に今の健康状態を把握できるのです。健康診断、開始!行ってらっしゃい!38歳、男の子。少々注射は苦手!血液検査では、赤血球や白血球の数、データ中性脂肪やコレステロールなど、おなじみの項目に加え、糖尿病の目安として、新しく、ヘモグロビンA1Cという値を調べるようになってきました。このヘモグロビンA1Cというのは、ヘモグロビンと糖が合体した、赤血球のアカのようなものです。なんと、この値から、およそ3ヶ月前の血糖値がわかります。続いては、心電図検査。深沢さんは不整脈もなく、異常なし。そして、レントゲン検査も異常なし。高血圧家系で普段から血圧を気にしているという深沢さんですが・・・上が140以上、下が90以上なら高血圧。常に自分の血圧には気を配りたいものです。データ心電図を測るためのセンサーを装着して・・・自転車こぎに挑戦?腕には血圧計を装着。心臓の働きを調べる「運動負荷心電図検査」スタートです!深沢さん、なんか微妙にずれてますけど・・・身体を動かした時にデータ発作が起こる狭心症は、普通の心電図検査では調べる事ができません。この検査では、1分後、3分後、6分後と、徐々にペダルを重くしてゆき、心電図を記録します。自転車で長い坂道を登っているような感覚ですが、まだまだ余裕の深沢さん。しだいに笑顔はひきつってきましたが、38歳、まだいけます!病気の検査に必要なのは最初の8分間。あとは持久力を調べる検査となっています。さあ、深沢さんの持久力は?完全に笑顔は消えた!!持久力とは、どれだけ長い時間、運動を続けられるかという能力のこと。データ同じ運動をした二人を比べたとき、心拍数が少ない人のほうが持久力が高いことがわかっています。そのデータをもとに、身体にかかる負荷と心拍数から5段階で持久力を判定します。深沢さんの持久力は、三十代の平均値でした!血液検査も異常なし。よかったですね〜。自画自賛で締めたメディカルチェックでした!
深沢さんの健康診断・体力測定2
データ深沢さんが楽しみにしていた体力テスト!そこに登場したのは・・・スポーツ科学のエキスパート、持田尚先生!さまざまなフィットネステストを通してその人の持っている体力をチェック。まずは体力測定の基礎となる身長と体重を測定。続いては、体脂肪のチェックデータ脂肪の厚さを測る器具で、まずは二の腕を測定。次に背中のお肉をつまんで・・・、深沢さんの体脂肪率は良好でした!これは、肺活量の検査。肺活量とは、思い切り吸い込んで吐ききった空気の総量です。達成感をきわめた深沢さん、平均値の3000〜4000を大きく上回り、5130ミリリットル!実はこのとき、息をはくときの勢いも一緒に調べます。呼吸の強さの目安になるこの力は年をとるにしたがって衰えるもの。自分の力で呼吸できなくなることさえあるのです。深沢さんは、呼吸の力も、平均値を大きくデータ上回っていました!さあ、自信満々でここまできた深沢さん。お次は全身の反応をみるテストです。前方の赤い光を合図にジャンプ。結果は、このようにグラフで表示されます。グラフの最初の点は、赤いライトが光った瞬間です。脳が光を感じて足の筋肉に指令が伝わるまでの時間。足の筋肉が指令によって動き始め、地面から完全に離れるまでの時間。つまり、神経の伝達と筋肉の反応を合わせた時間が全身の敏捷性です。では、データ深沢さんの記録は?またも、平均を大きく上回りました。この不思議な椅子は、瞬発力を調べる機械膝を曲げた状態から思い切り伸ばすときの速さと力を測ります。深沢さんは34.8。30代の平均値、24と比べるとダントツの瞬発力!膝の力がものをいうこの瞬発力は、立ち上がるときに、使われています。もし、瞬発力が衰え、データ自分の体重を持ち上げられなくなったら立ち上がることは、できなくなってしまうのです。これは膝を曲げ伸ばす力から下半身の筋力を調べる検査膝を伸ばすときに使うのは大腿四頭筋という、ふとももの前側にある筋肉。膝を曲げるときには、大腿二頭筋という太ももの後ろ側の筋肉を使います。それぞれ別の働きをする太ももの筋力とバランスから下半身の筋力を調べるのです。深沢さんはまたまた平均値を大きく超える295%。この数字は深沢さんが・・自分の体重のおよそ3倍は支えられることをあらわしています。結果にご満悦!自信みなぎる38歳!!男盛りの深沢邦之!データ意気揚揚と結果を聞きにやってきた!!ところがそのパワーにも落とし穴が!!これが証拠画像!足を伸ばして、前屈する深沢邦之!何を隠そう、深沢さん。極端に体が硬いんです!とはいえ、立派な体力!!深沢さん、お疲れ様でした!!
東さんの睡眠ポリグラフィー検査1
データこれまで、胃カメラ、感覚ドック、大腸の内視鏡と、果敢に挑戦して来た東さん。そんな中、実は深刻に悩み続けていることがあったんです。お悩みは、睡眠時無呼吸症候群。東さんだけではなく・・・田さんも、ご主人の葉加瀬太郎さんがこの病気かも、と常々心配しているんです。でも、検査には最低1泊は必要。なかなか踏み切れませんでした。向かった先は、データその名も代々木睡眠クリニック。午後6時。手続きをすませて病室に。東さん、部屋リポートその通り!東さんの寝顔、いえ、睡眠は別室で一晩中まるごとチェックされています。専門の検査技師による、大掛かりな検査が必要な睡眠時無呼吸症候群とは、どんな病気なんでしょう?この病気の最大の特徴は、寝ている間に呼吸が何度も止まること。十分、睡眠時間をとったのに、熟睡した気がしない!だから、データ昼間、仕事が手につかなくなったり、強烈な眠気に襲われてしまいます。おそろしいことに、睡眠時無呼吸症候群の患者の4人に1人は、居眠り運転をした事があるという調査もあります。さらに、重大な結果を招くことも!!2年前に起こった新幹線の居眠り運転は記憶に新しいところ。居眠り運転の原因は、睡眠時無呼吸症候群でした。現在の推定患者数 250万人。これは、他人事ではありません!!時間は、午後7時。まずは問診。代々木睡眠クリニック院長、データ井上雄一先生は、睡眠の病気の専門医で、日本睡眠学会理事です。寝ている時に呼吸が止まると、身体は酸欠の状態となります。すると、眠りに入っていた脳が目覚め、大きく呼吸して酸素を取り込むように指令を出します。この深呼吸によって、眠っていた身体も目を覚ますことがあります。寝ている間に、何度も無呼吸が起こると、データ脳はほとんど睡眠を取れないため、昼間、強烈な眠気が起こるのです。東さん、レントゲン室へ。ここでは、無呼吸症候群の検査ならではのレントゲンを撮影。顔が動かないようにしっかり固定して、顎の形と喉の太さを撮影。井上先生にも、指摘を受けたアゴの形ですが・・たしかに小さく奥に引っ込んでいます。さらに、喉の入り口が狭いことも確認できます。睡眠中に、喉が詰まりやすくなり、データ不眠の原因となっているのです。これは、超音波で鼻の穴の形を調べているところ。鼻の通りが悪いと、いびきや無呼吸が起こりやすくなるんです。グラフの下が、鼻の入り口。上が鼻の奥。花粉症の東さん、右側の鼻が、入り口から2.5pの所で完全に詰まっていることがわかりますデータ今度は、鼻の空気の通りを調べています。二本の縦線の間に治まれば、空気の通りは正常です。斜めの線は、詰まっていない左側の鼻。空気の通りは良好です。詰まっているという右は、このグラフ。完全に詰まってます。さらに疑惑濃厚!心なしか涙目の東さん。まだ、検査は始まっていないんですよ・・・。
東さんの睡眠ポリグラフィー検査2
データ仕事で寝不足が続き、花粉症で条件は最悪という中、いよいよ検査の時間が近づきます。午後8時50分。検査技師の方がやってきました。さあ、本格的な準備に入ります。長年のナゾだった、睡眠中の自分のすべてデータがもうすぐ明らかになる。東さん、楽しみ半分、恐怖半分。先端は足のすねに。これは、筋電計といって、足の筋肉の動きを感知するセンサーです。胸には心電図。東さん、口数が極端に減っています。腹部センサーは、呼吸の様子や寝ている姿勢を感知します。クビから上がとても大切。睡眠の質を調べる脳波センサーです。データ口と鼻の空気の流れから呼吸の様子を確かめる装置。これで、のどの振動から、いびきを調べます。寝ている間にセンサーがとれないように包帯を巻きます。東さんの身体には、10種類のセンサーが装着されました。東さんの全身に装着したセンサーからのデータは、このコンピューターに送られ、すべて記録されます。午後10時30分。東さんはすでに、ぐっすり眠っているようです。脳波は、リズミカルデータに刻まれています。どうやら今、深い眠りに入っているようです。40分後、深い睡眠が終わり、浅い睡眠の状態に入ったようです。呼吸が10秒以上止まった状態が、一時間に5回以上、一晩に30回以上出ると睡眠時無呼吸症候群ですが・・。データ東さんの呼吸を示す赤いグラフがまっすぐになっています。これは呼吸が止まっている状態。再び波が起こると・・東さんも、動く。呼吸復活。午前4時10分。眠りに入っておよそ7時間。東さん、目は覚めません。午前6時30分。体中にはっていたセンサーをすべてはずしたあとはシャワーを浴びて、ひとまず退院。モニターでは良く寝ているように見えた東さんですが・・・やっぱり止まってました!!そんなに?東さん、だんだん引きつってきました。もしかしたらと思っていたものの、やはりショックのようです。

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