Self Docter Net
BS-i TOP

健康DNA ロゴ
ONAIR
CONTENTS TOP番組紹介今週のDNA!!
今週のドクター
ドクターQ&A
ご意見募集
バックナンバー
著書紹介

バックナンバー
2004年5月2日(日) テーマは
『健康診断スペシャル3』

今週のドクター

今週のドクターは、
かたやま内科クリニック
片山 隆司先生



【略歴】

’88年

東京慈恵会医科大学卒。

現在 同大学糖尿病・代謝・内分泌内科医長兼かたやま内科クリニック(狛江)院長。認定内科医。糖尿病専門医。糖尿病研修指導医。

【ドクターの一言】
生活習慣病全般分野においてEBM(科学的根拠に基づく医療)を実践し、最先端の医療を提供すると共に、地域診療と大学・基幹病院の橋渡しを円滑に行う体制作りに取り組んでいる


健康診断Special

データ健康DNA! 今週は恒例の「健康診断スペシャル」!これまでも視聴者の皆さんを代表して様々な検診を受けてきたこの二人。一般的な人間ドックに始まり・・・感覚を調べる感覚ドック、食道や胃を検査する内視鏡などなど。健康診断や検査では具体的にどんなことをされるのか?痛くはないのか?どんな準備をしていけばいいのか?皆さんから寄せられた素朴な疑問に答え不安を解消するレポートをお届けしてきました。そして今回!データパート3となった「健康診断スペシャル」では自覚症状がないまま進行する大腸炎や大腸ポリープ、そして大腸がん。その発見の決め手となる大腸内視鏡が登場。受診するのは東貴博。検査前にはどんな準備をするのか?食事制限は必要なのか?そして、実際に検査の最中の痛みや気持ちなどデータぶさにレポートします。一方の深沢邦之は・・・ドクターがさまざまな病気の診断を下す際に欠かせないCT検査。そのCTのなかでも・・・最先端をいく「16チャンネルマルチスライスCT」。この機械を使った世界初の人間ドックを受診!その驚くべき機能とは?

大腸内視鏡
データ東貴博編「大腸スコープ」「がん」は人間にとって、まだまだ脅威の病気!なかでも女性を中心に死亡率が急増しているのが「大腸がん」です。大腸がんやポリープは初期の段階では全く自覚症状がありません!血便などに気づいた時は既に手遅れということも少なくないのです!この大腸がんを始めポリープや潰瘍の発見に効果を発揮するのが大腸内視鏡です。でも肛門から内視鏡を挿入するのはちょっと怖い!第一痛そうだ!などと不安を感じている方も少なくないでしょうそんなあなたにかわってこの検査を体験するのが・・・・。腸の中に便などが残っているとデータうまく見ることができず検査に支障をきたします。大腸内視鏡の検査を受けるには事前の準備が大切。検査の前の日から食事制限が必要なのです。食べていいのはパンや素うどん、白米、お粥など消化の良いものだけ。繊維の多い野菜類。例えば、ねぎ、キャベツ、データほうれん草、にんじん、ごぼう、そして・・海藻類のわかめ、昆布。果物などは控えなければいけません。さらに、脂肪の多い肉やてんぷらは2〜3日前から控えましょう。飲み物にも制限あり!ジュースや牛乳、アルコール、炭酸飲料はさけてください。水やお茶はOKです。データまず検査の前にやらなければいけないことがあります。大量の下剤で徹底して腸の中をきれいに!便が残っていると腸の壁をしっかりと調べられないのです!腸の中がきれいになったところで、下剤によって体調に支障をきたしていないか、血圧でチェックします。準備万端整い、いよいよ検査開始!直径1センチのこの管がおよそ80センチ、あなたの腸の中に入るのです!スコープを入れる前に点滴を行います。腸の曲がり角にスコープがあたったり、データ腸が伸びると少し痛みが出ることがあるのだそうです。痛み止めと安定剤の点滴がセットされました。肛門にゼリーを塗ってスコープが入りやすくします。今、内視鏡が入りました。麻酔により内視鏡が入った瞬間は気づかない人が多い。空気を入れて腸を膨らませながら内視鏡を奥へデータ進めていきます。この曲がり角で少〜し違和感があったようです。腸が曲がっているところや狭くなっているところは多少の痛みが出ることがあるのです。さらに内視鏡が進んでいきます・・・今、小腸と大腸の境目に達しました。ここから先は小腸。データここからゆっくりと内視鏡を抜いていきます。内視鏡で大事なのは入れる時よりも抜く時。ゆっくりと抜きながら、大腸の内部を詳しく見ていくのです。大腸に病気があると、このように映ります。データ東さんの大腸はきれいだということがおわかりいただけますね。大腸がんができやすいのが直腸です。しっかりとチェックします。直腸を通り抜けて検査は終了。ストレスがたまっていると心配していた東さんの大腸。今のところ何の問題もないようです。ついに検査終了!内視鏡を肛門に挿入してから抜き出すまでかかった時間はおよそ10分でした!東さん!お疲れ様でした!
16チャンネルマルチスライスCT
データ深沢邦之編「最新機器マルチスライスCT検査」深沢邦之が受ける検査は、最新検査機器「16チャンネルマルチスライスCT」。でも深沢さん!やってきたのはこちら八王子クリニック。世界で初めてこのマルチスライスCTを使った人間ドックを行っています。そもそも、CT、コンピュータトモグラフィーとはいったいどういうものか?正確にご存知ですか?脳や内臓を輪切りにして調べることができる今やおなじみのCTデータ患者の体に負担をかけずに体の内部を検査することは世界の医学界での多きな命題でした。それを可能にしたのがレントゲン検査です。X線という目に見えない光線を体に当てることで臓器などの密度から体の内部を知る。これによって医学は大きく発展しました。しかし、データレントゲン検査にも弱点があった。重なった臓器を調べられないこと。心臓が重なっていると肺の一部はうつりません。そんな中、1973年、ハウンスフィールドとコーマックによって考えられたのが、CT、コンピュータートモグラフィです。これは、その名の通りコンピュータの技術を導入した機器。通常のレントゲン検査と同じX線を使って、データ今まで一方からしか照射していなかったX線を、複数の方向から照射。その画像をコンピュータによって解析し立体的な画像を作りだしたのがCTです。では16チャンネルマルチスライスCTと通常のCTとはどこが違うのでしょう?CTというのは、回転する事でX線を多方向から照射していきます。御覧のように回転するリングから、X線が出ていますデータこの時、X線を受ける検知機は通常4個なのですが16チャンネルマルチスライスCTは4倍の16個の検知機を持っています。これによって体をわずか0.5oにより細かく切り取って、調べることができるようになりました。従来よりはるかに精度の高い検査が可能になったということです。ではこのマルチスライスCTを使った世界初の人間ドックをご紹介しましょう。データ検査メニューはこちら。マルチスライスCT以外にも一般的な人間ドックのメニューを行い、脳、心臓、肺を総合的に調べます。 最近ちょっとバテ気味だという深沢さん。まずは問診表に記入して、検査が始まるのを待ちます。通常のCT検査では造影剤は使わないはずですが・・・データ心臓の冠動脈が狭くなったり、詰まる事でおこる狭心症や心筋梗塞。命にかかわる重大な病気です。こうした病気を調べるには、これまでは、血管の中にカテーテルをいれるしかありませんでした。このカテーテルは体への負担も大きな検査です。検査するためにデータ10日前後の入院が必要。しかし、マルチスライスCTはわずか25秒程度横になっているだけで冠動脈を調べられる画期的なCT。撮影に使う造影剤を体外に出しやすいように事前に点滴を投与します。点滴と同時に血液検査のための採血も行います。時間をかけて点滴を投与この間に、心電図検査を行います。いよいよマルチスライスCT検査開始です!データちょっと緊張気味の深沢さん。最初は造影剤を使わない通常のCT検査です。まずは脳・・・さらには肺、内臓と検査はすすみます。チェック終了。そしていよいよ深沢さん初体験!造影剤を使った冠動脈検査です。心臓のように常に動いている臓器をX線で正確に捉えるのは本来不可能なこと。マルチスライスCTでは、心電図を装着します。そのデータをコンピュータと連動するデータ事で心臓の撮影を可能にしています。先程の点滴の管を使って、造影剤を流し込みます。造影剤をセットしました。実は、撮影中は25秒間、呼吸を止めるため少しでも楽なように酸素吸入装置を使い、鼻から空気を送り込みます。さぁ準備は整いました。心臓の位置を確かめて撮影に入ります。データ造影剤投与開始!心臓に造影剤が広がります。25秒程度で撮影は終了。つづいては脳動脈の検査です。再び造影剤を投入し・・・撮影。検査は無事終了です。この後、身長、体重を計測。視力検査、聴力検査、肺機能検査、そして骨量を測り、マルチスライスCTドックは全て終了です。データさて、結果は?
世界最新!16チャンネルマルチスライスCTを使った人間ドック。深沢さん、さあ、気になる結果はどのように出たのでしょう?これが深沢さんのデータマルチスライスCT画像。顔がわかりますね。これがどんどん分解されていき・・・こちらは脳梗塞の原因になる血栓をつくる頚動脈。詰まりや細データくなっているところもありません。とても健康!そして、こちらが深沢さんの心臓です。表面の冠動脈にも異常はないようです。もしも冠動脈に異常があるとこのように映し出されます。データ左は正常な冠動脈。右は動脈硬化が進みぼろぼろ、さらに狭窄も起きていることがわかります。深沢さんの脳の動脈。こちらは真上から見たところ。この輪になっているのが、データウイリス大動脈輪。動脈瘤が出来やすいところです。もし、くも膜下出血の原因となる動脈瘤があると・・・データこのように映ります。もし、肺がんだと・・・このような映像となり、病巣の場所や進行具合も把握することができるのです。データすみずみまでくわしく調べることができますね。今回の検査で深沢さんは骨量が平均を下回っていました。さらに血中の中性脂肪も多いようです。少し生活習慣に気をつけましょう。マルチスライスCTを使った人間ドック。検査料はこのようになっています。



copyright(C)