帯状疱疹は高齢者に多い病気。しかも、
高齢者は帯状疱疹後、
神経痛に移行する確率も高いのです。現在アメリカでは、「
水痘ワクチンの予防接種」が検討されています。去年のアメリカの医学雑誌では、水痘ワクチンを接種したことで、こどもの水疱瘡を
85%予防したというデータがまとめられています。水痘ワクチンを接種すると、水痘・帯状疱疹ウィルスに対する免疫力は高くなってこれらの病気にかかりにくくなります。しかし、ウィルスに対する免疫力が続くのは
40〜50年。免疫力が落ちる高齢者はすでにワクチンの効果もなくなり、帯状疱疹を発症するのです。そこで再び「水痘ワクチンの予防接種」。
もう一度、高齢者に
ワクチンを注射して、「ウィルス」に対する免疫力を高めることで、帯状疱疹を防ぐことができるのではないか、と考えられた。
ワクチンの免疫能力は
6年ぐらい続き、もし、帯状疱疹になっても症状は軽くなる、といいます。現在アメリカではこのワクチンについて
大規模な臨床試験がおこなわれています。ワクチンを、どんな人に、どのくらい投与すればいいのか…。検討すべき課題はまだまだたくさんありますが、「
高齢化社会が進む日本」ではお年寄りの数が増えた分も加えて帯状疱疹を発症する人が増えています。「水痘ワクチン」の予防接種が確立されれば、多くの人が
痛みから解放される。大いに注目したいところです!