糖尿病で動脈硬化の進んだ
脚の血管を再生する!画期的な治療法が話題となっています。その元になったのは人間の骨の骨髄。以前から骨髄の中にある「骨髄液」は、血液の源である事が分かっていました。しかし、最近の研究で「
骨髄液」は血液だけでなく、
血管の細胞の源でもある事が判明したのです。そして、この発見から開発されたのが「血管新生療法」!まず、全身麻酔をして患者さん本人の腰の骨から「骨髄液」を
採取します。次に「骨髄液」の中から血管を作る「
単核細胞」だけを分離。その「単核細胞」を、患者さんの
ふくら脛約40箇所に注射します。
治療後、脚の血管の変化を見ると、治療前に比べ血管の数が増えているのが 確認されました。「単核細胞」から、
新しい丈夫な血管を体が
作り出したのです。血管の新生により治療後皮膚温度の上昇が見られ、免疫力なども回復したのか「足の先の潰瘍も治った」という報告もされています。末梢の血管の障害から引き起こされる糖尿病の合併症。それだけに、血管の新生という新たな展開には大きな期待が寄せられています。