これまで
一度損傷した軟骨は、モトの状態には
戻らないとされていました。しかし現在、その
再生の研究が急ピッチですすんでいます。
再生は二つの方法があります。
一つが「
モザイクプラスティ」。これは、
損傷を受けていないところの軟骨を
損傷したところに移植するという手術。損傷を受けていない自分の関節軟骨を特殊なドリルで取り出します。損傷している関節軟骨に穴をあけ、そこに取り出した軟骨を移植します。
手術後は
移植した関節軟骨はまわりの
軟骨と一体化してしまうのです。
もうひとつの再生方法が「
カーティセル」。
関節鏡を使って、自分の
関節軟骨を取り出します。取り出した関節軟骨の中には2550万個の軟骨細胞があります。それが、
45週間で約1200万個まで
培養されます。培養した軟骨を
損傷した軟骨に移植する。これが
画期的な軟骨再生方法なのです。移植された
細胞はその場所で増殖を続け、周りの
軟骨と一体化すると考えられています。
再生できないと思っていた
関節の軟骨が再生できるとしたら・・ 変形性膝関節症の治療は、
飛躍的な進歩をとげているのです。