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2002年6月9日(日)
テーマは『過敏性腸症候群』


今週のドクター今週のドクターは、
小橋 恵津先生


【略歴】

日本大学第3内科講師。駿河台日本大学病院勤務。
内視鏡室長を経て、現在消化器科外来医長。
内視鏡を中心とした消化管疾患 疾患患者の診断と治療に携わっている。

【ドクターの一言】
過敏性腸症候群は、ストレス等により腸管の運動機能障害を引き 起こす病気です。下痢や便秘を恐れずに、ゆとりと自信を持ち生活しましょう。心配事は心に溜めずに吐き出しましょう。

【著書】
小橋恵津著「快便バイブル」(家の光協会

CONDITION OF ILLNESS 病気と症状のメカニズム










腹の調子が悪く下痢が続いている、
便秘でお腹が張って苦しい・・
体質かしらと思っているあなたそれは、過敏性腸症候群かもしれません。
原因はずばりストレス!

【過敏性腸症候群の種類】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
便秘型 ・ぜん動運動が鈍くなる
・ハウストラの収縮
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下痢型 ・ぜん動運動が早くなる
・ハウストラが伸びて消失
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
交換型 ・便秘型と下痢型が交互に
起こる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※ハウストラ・・・大腸あるヒダでくびれになる

EXAMINATION 検査





【過敏性腸症候群の検査】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  X線検査
  腸内の便の状態とガスの溜まり具合を調べる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  血液検査
  白血球の量とCRP反応(炎症反応)を調べる
クローン病や潰瘍性大腸炎がわかる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  内視鏡検査
  腸の内部の状態を直接見る
潰瘍性大腸炎や大腸ガン発見できる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MEDICAL TREATMENT&MEDICINE 治療と薬






【過敏性腸症候群の薬】

「自立神経調整剤」

腸の働きを支配する自律神経の機能を調節する
「鎮けい剤」
腸の痙れんを止めることで便通異常や腹痛を改善する事が出来る
「運動調整剤」
消化系ホルモンを刺激し運動を促進させる
「整腸剤」
腸内の最近バランスを整え、便の異常発酵を防ぐ
「ガス吸収剤」
ガスをおならとして体外に放出し大腸にも吸収させやすくする

Point!!
ストレスが主原因なので心療内科の診察をうけることも考えてみるとよい

FRONTIER 最先端技術








過敏性腸症候群の下痢型、便秘型、両方に効果がある治療薬として2000年から登場した新薬
「ポリカルボフィルカルシウム製剤」


高吸水性ポリマーという水分を吸収する物質でできている。
胃の中で、表面のカルシウム成分が溶け、小腸に入ってからじょじょに水分を吸収し大腸で初めて威力を発揮。
この薬を中心に便が形成され、排便されやすい状態になる。
薬も一緒に排泄されるので、安全性も高い。

SELF MEDICATION 自己管理









【食生活】
◆下痢型
 ・牛乳など乳製品は避ける
 ・飲み物は、常温か温かいもの
 ・こんにゃくなど食物繊維は控えめに
 ・カフェインの入った食品は避ける
◆便秘型
 ・食物繊維を摂る
 ・1日にコップ7から8杯ほどの
  水を飲む

Point!!

普段からリラックスしたプラス思考の生活を送るようにしましょう。

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