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2002年5月5日(日) テーマは『鼻炎』


今週のドクター今週のドクターは、
帝京大学医学部耳鼻咽喉科助教授
飯野 ゆき子先生

【略歴】
’74年 東北大学医学部卒業。同大学耳鼻咽喉科学教室入局。
’81年 ロンドン医科大学留学。
’85年 国立医療センター 耳鼻咽喉科厚生技官。
’92年 帝京大学医学部耳鼻咽喉科助教授

【ドクターの一言】
鼻は顔のアクセントをつけるだけではなく、生理的にも健康上も重 要です。鼻づまり、鼻水、くりかえす鼻血、嗅覚障害などがあった 時は耳鼻科専門医へ。昔から鼻が悪いからとあきらめないで下さい。

【先生の著書】
専門  鈴木淳一編・飯野ゆき子編
「難聴と慢性中耳炎」  日本医学館

 

CONDITION OF ILLNESS 病気と症状のメカニズム
  • 鼻の病気で最も多いのが鼻炎
    3人にひとりが鼻炎とも言われている


  • 鼻炎の3大症状
    くしゃみ、鼻水、鼻づまり
○鼻炎の種類と原因
(↓下記表参照)

EXAMINATION 検査










基本検査     
 ・視診 
  額帯鏡と鼻鏡を使って、鼻の入り口に近い粘膜を観察 
 ・ファイバースコープによる検査
  鼻の奥の粘膜の状態を調べる
   
アレルギーの抗原を確かめる検査
 ・鼻汁細胞検査
  鼻汁中の好酸球を調べてアレルギー性かどうかを判定する検査。
好酸球は、アレルギー反応が起こると増加し反応が起きている場所に多量に出てくる。
   
皮膚反応テスト(スクラッチテスト)
  抗原エキスを使って皮膚の反応を調べる検査。 腕の内側に注射針で傷をつけそこに抗原エキスをたらし抗原を特定する。  

MEDICAL TREATMENT&MEDICINE 治療と薬




◇くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、肥満細胞から出てくるヒスタミンが原因。ヒスタミンを阻止すれば、症状は軽くなる。

・抗ヒスタミン薬
ヒスタミンより先回りして、末梢神経や血管に作用してヒスタミンが近づいてこないように阻止する

point! :鼻炎は、副鼻腔炎を引き起こすことが多い。 アレルギー性鼻炎は、副鼻腔炎を合併するケースが38%にものぼる

FRONTIER 最先端技術










○DNAワクチン

・国立感染症研究所で進められている遺伝子を用いた画期的な花粉症治療法。 現在は、動物実験の段階

・ スギ花粉から、アレルギーの元となる抗原遺伝子を取り出して、患者の核細胞に投入。 遺伝子レベルで花粉に慣れさせる

○アルゴンプラズマ療法

・アルゴンプラズマという高周波による凝固療法。アレルギー性鼻炎で大きく腫れた鼻の粘膜を高周波をあてることで、小さくして鼻づまりなどの症状を軽くする。
麻酔に30分、アルゴンプラズマは片側に3分から5分。出血が少ない、切り取る粘膜の厚さを調節できるなどの利点がある。


SELF MEDICATION 自己管理






○アレルギーの原因となるダニやホコリは、プラスイオンを帯びている。その害を防ぐには、マイナスイオンを増やすこと。マイナスイオンを発生させるのは水。

おすすめは、観葉植物のサンセベリア、アレカヤシ。他の植物に比べると水分蒸散量が多いので、マイナスイオン をたくさん作り出す。

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