BS-TBS開局20周年記念ドラマ「伴走者」

BS-TBS開局20周年記念ドラマ「伴走者」

はじめに

第36回ATP賞 ドラマ部門 奨励賞 受賞!

吉沢悠 市原隼人 ダブル主演

伴走者とブラインドランナーの
熱くてひたむきな闘い!
走ることから生まれる愛と再生の物語

浅生鴨の小説「伴走者」をドラマ化!
実業団陸上部をリストラされかけ“伴走者”となる淡島祐一役には吉沢悠が、元サッカー選手のブラインドランナー・内田健二役には市原隼人が、ダブル主演でのぞむ。

実は吉沢は、2000年12月1日のBSデジタル放送開局日にBS-TBS(当時はBS-i)で放送されたドラマ「双方向冒険活劇 トレジャー!」に主演。一方、市原は2018年12月1日のBS 4K開局日に放送された開局特番「~世界・黄金ミステリー~市原隼人 幻のスペイン財宝船を追え!」に出演。今回のBS-TBS開局20周年記念ドラマの制作にあたり、“BS-TBS開局の顔”と“BS-TBS 4K 開局の顔”が強力タッグを組む運びとなった。

ほかキャストには、淡島の妻・奈美役に美村里江、内田のスタッフ・高倉真希役に北乃きい、淡島が所属する実業団陸上部の監督役に鈴木浩介、淡島にとっての最大のライバル・大滝淳也役に高橋光臣が、それぞれ決定。

【伴走者】とは、視覚障がいのある選手が安心して全力を出せるように、選手の目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をしたりする存在のこと。
本作、ドラマ「伴走者」は、浅生鴨(あそうかも)氏の小説「伴走者」(講談社刊)が原作。
実業団陸上部から戦力外通告を受けたランナー・淡島祐一と、不慮の事故で視力を失った元サッカー選手の内田健二。ブラインドランナーとして再起を目指す内田は、パラリンピック出場を目標に掲げ、淡島を伴走者として迎える。初めは何かとぶつかり合っていた二人だが、次第に信頼関係が生まれていくというストーリー。

この、男同士の熱い絆を描くドラマにダブル主演する吉沢悠と市原隼人は、本作が初共演。吉沢は「市原さんは熱い面と同時に、繊細な部分も感じる方。共演でどんな化学反応が起きるのか楽しみ」と、市原は「役同様、現場では吉沢さんが自分にとってなくてはならない存在になるはず。吉沢さんを信じて、しっかりとみつめていきたい」と語っている。

また、原作者の浅生鴨氏からは、ドラマ化にあたってのコメントが寄せられた。浅生氏は元・NHK職員で、在職時の2009年に開設した広報局ツイッター「@NHK_PR」が、公式アカウントらしからぬ「ユルい」ツイートで人気を呼び、“中の人1号” として大きな話題に。2014年にNHKを退職し、現在は執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手がけている。

吉沢悠さん コメント

「伴走者」出演のお話を頂いて脚本を読んだところ、僕が演じる淡島祐一も含め、登場人物たちがそれぞれに人生の挫折を味わっている物語でした。僕自身も含め、誰もが一度は経験したことのある、切ない想いが描かれている作品に出演するのは、楽しみでもあり挑戦です。2000年に主演させていただいた「双方向冒険活劇 トレジャー!」も挑戦的なドラマだったのも覚えていますね。
今回は「人を感動させる」という基本に立ち返り、自分自身も感動しながら現場で過ごすことで、初心を思い出させてくれるような作品になるのではないかと思っています。
見る方の心を打つ、熱量の高い、熱いドラマとして、2020年東京オリンピック・パラリンピックを後押しできたらうれしいですね。

市原隼人さん コメント

これまでいろいろなスポーツはやってきたのですが、陸上競技は経験してきませんでした。現在、撮影のために毎日走り、走ることに向き合っています。毎日走っていても、その日のコンディションによって走りが変わってくる。一歩を何千回、何万回繰り返す作業が、今とてもおもしろく、走らずにはいられない体になってしまいました。
視覚障がい者のランナーという役は、難しい役どころですが、真摯に、純粋に、敬意を持って、のぞんでいきたいと思います。キャッチボールがミットの奥まで投げ切らないと伝わらないように、内田という役、設定、環境、作品、すべてを受け止めて、湧いてくる感情をドキュメント感覚で大切にしながら、現場でもがいてみようと思います。
2018年の4K開局特番にも出演させて頂きましたが、自分は、常にパイオニア、先駆者であることが夢なんです。今回の作品でも、ドラマを通して、普段見ることができない感情や姿を皆様にお届けして、新たな視聴体験をして頂く、そういった新たな作品を目指していきたいと考えています。

プロデューサー 藤尾隆 コメント

駅の階段をほんの少しダッシュしただけで息切れしてしまう私ですが、マラソンや駅伝を見るのは大好きです。「ただ走っているだけなのに何が楽しいのか?」とよく聞かれるのですが、人が走っている姿を見ているだけで胸が高鳴るのです。シナリオ作りの際に何人かのブラインドランナーの方にお会いしました。驚いたのは走るスピードです。想像以上の速さでした。そして明るさです。とにかく明るいのです。お話をうかがいながらすっかりこちらの方が励まされてしまうほどでした。伴走者と2人で走ることでエネルギーも2倍、いやそれ以上になっているのではないでしょうか。伴走者もブラインドランナーから得るものが多く、知らないうちに自分が伴走されている気分になるとも聞きました。
ドラマで描くブラインドマラソンでは、まさに二人の絆が試されます。互いにどこまで信じ合えるのかを是非観ていただきたいです。二人で走ることで失いかけていたものを呼び戻し、前を向く。42.195kmは人生そのもの。二人なら闘える。私の胸の高鳴りはしばらく止みそうにありません。