浅見光彦シリーズ21「平家伝説殺人事件」
平家の怨念が最後の清流・四万十川を血で染める!?愛に飢えた女の孤独と哀しい運命。
平家の怨念が最後の清流・四万十川を血で染める!?愛に飢えた女の孤独と哀しい運命。
ルポライターの浅見光彦(沢村一樹)は取材のため、東京から徳島へと向かうフェリーに乗り込んだ。そのフェリーには一等航海士の友人、堀ノ内雄作(田中実)が乗船していた為、楽しいひと時を過ごそうとしていた。船内で光彦は稲田教由(宮川一朗太)と萌子(三浦理恵子)のカップルと出会う。夫人の話から2年前に結婚し、夫の故郷・高知県藤ノ川村まで新婚旅行中だという。ここで夫・稲田の悲鳴とともに第一の事件が起こる。船員たちの必死の捜査もむなしく、稲田は酒に酔って転落したとされた。それから2年の時が過ぎ、光彦は転落死した稲田に1億8千万円の保険金がかけられており、妻の萌子が受け取っていることを知ることとなる。とある日曜日、光彦が家族で寛いでいると、堀ノ内が制服のまま飛び込んできた。聞けば都内のマンションで、藤ノ川村出身の当山林太郎(石井英明)が、飛び降り自殺したという。堀ノ内は、当山が転落事故のあったフェリーに同乗、下船のおりにも挙動不審だったことを覚えていたため、名探偵・浅見光彦に2人のかかわりと事件の調査をすすめた。