レオナルド・ダ・ヴィンチ、ガリレオ・ガリレイ、アルベルト・アインシュタイン、スティーブ・ジョブズ 皆、その時代の常識を打ち破り、新たなインパクトを世界に与えた天才たち。このような、世界を変える可能性を秘めた「天才」が育つべく、いま教育現場が大きく変わってきている。産業革命以降の労働者を育てる教育、いわゆる「先生が教え、生徒が覚える」という学びでは、時代に即した有能な人材は育ちづらいと考えられている。そこで注目されるのが「２１世紀型の教育」。知識を学ぶのではなく、新たな時代に必要とされる自発性、創造性、判断力、問題解決力を養い、「自分で学び、自分で理解していく子ども」を育てる教育である。この番組では、いま注目を集めているアメリカと日本の学び舎を訪ねる。 ◆世界的ソフトウエア企業「オラクル」が設立『デザインテック・ハイスクール』 アメリカ・カリフォルニア州で創業した世界的なIT企業「オラクル」が設立した学校『デザインテック・ハイスクール』。授業は、生徒自らが考え知識を手にしていく「アクティブラーニング・デザイン思考」という手法で行われる。なぜ　このような教育手法にたどり着いたのか？アメリカで話題となったドキュメンタリー映画「Most likely to succeed」を紹介しながら、その社会的背景も解き明かしていく。 ◆テニス、ゴルフ、バスケ、野球など トップアスリート育成の最高峰『IMGアカデミー』 アメリカ・フロリダ州。東京ドーム50個分の敷地に、55面のテニスコート、16面の天然芝サッカー場、9面の野球場、5000席ある陸上競技場、大会も行われるゴルフコース、そして科学に裏付けられた最新トレーニング機器など、アスリートをサポートするあらゆる施設や体制が整っている『IMGアカデミー』。世界８０ヵ国以上から生徒が集まり、全寮制で学ぶ政府公認の私立校。 ◆教育関係者の注目を集めるスーパーサイエンスハイスクール『青翔開智中・高等学校』 いま教育界で注目を集めている鳥取県・青翔開智高校。この学校は、アメリカのデザインテック・ハイスクールと同様、「アクティブラーニング」で次世代のイノベーターを目指す「探究基礎」を軸とするカリキュラムで知られる。開校時から「iPad1人1台」を実現し、AIやデータ分析を授業に盛り込むなど情報通信技術の活用を進め、文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」の指定校でもある。卒業生は国公立の他、海外の大学へも数多く進学している。 ※初回放送：2023年2月26日