タイ西部、ラチャブリー県の山のなかのキャンプ場にやってきたヒロシ。
川沿いに居場所をしつらえてさっそくタイ風冷麺の調理にとりかかるが、豚骨から満足のいくスープをつくりたいヒロシは一晩中煮込むことを決意する。
思ったよりも気温の下がらない夕暮れの川辺で、焚き火の熱に身体を炙られながら豚骨の煮える鍋を覗き込むうち、ヒロシの脳裏に縁側で七輪を使った遠い子供時代の記憶がよみがえる・・・。
不思議な感傷に浸ったヒロシが、タイの川辺で一晩かけて完成させたオリジナル冷麺の味とは？