「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#50 世界一の大瀑布イグアス(アルゼンチン) 2011/4/15 O.A.

情熱タンゴの街、ブエノス・アイレス

今回の旅のスタートは、南米・アルゼンチンの首都ブエノス・アイレス。真冬の日本から、丸二日もかけてたどり着いたこの街は、いま夏、真っ盛り。空港を降り立ってまず驚いたのが、果てしなく広く、高く、どこまでも青く美しい空。アルゼンチンの国旗にも彩られているブルースカイは南米を象徴する輝きを見せてくれます。しかし、街の中心に近づくに連れて、まるで、ヨーロッパの街にでも迷い込んだような錯覚に陥ります。建物はどれもヨーロッパ調のものばかりで、道行く人もほとんどが白人系。実はここアルゼンチンはヨーロッパからの移民達が作り上げた国で、現在97%がヨーロッパ系の人々だそうです。古き時代の欧州の香り漂う、美しい街…。「南米のパリ」と呼ばれているのも大いに納得できます。
最も観光客に人気を集めているのが、ボカ地区。鮮やかな原色に塗られた古い家屋。迷路のような、イタリアの下町風の路地が素敵。かつて、ここボカ地区がこの国の最も古い港町として栄えていた時代、世界中の船乗り達が酒場に集まり、娼婦たちと一夜の恋に落ちたそうです。その時に踊られたのがタンゴ。つまりここは、情熱のタンゴの発祥地なんです。

アルゼンチンのカウボーイ、ガウチョ

ガウチョとは牧畜国家でもあるアルゼンチンのカウボーイ達のこと。今でもパンパと呼ばれる大平原で牧畜に携わり馬や牛を育てています。そんなガウチョを訪ねようとブエノス・アイレスの郊外へ。中心街からほんの少し離れただけでどこまでも続く大平原が広がります。
訪れたのはそんなパンパの中にぽつんとあるエルナンさん一家。エルナンさんは先祖代々続く由緒正しいガウチョ。そして6歳になる息子のゴンサーロ君もお父さんの背中を見て育っているリトル・ガウチョ。朝から日が暮れるまで、牧場を管理する仕事は大変。必死に馬を操り少しでも早く一人前のガウチョになりたいゴンサーロ君とそれを厳しくも温かい目で見つめるエルナンさん。そこでゴンサーロ君に教えてもらった世界一美しい絶景とは…。

世界一の滝、イグアス

そして、アルゼンチン最高の絶景と謳われる、イグアスの滝へ。
流れ落ちる水の量で世界最大を誇る、このイグアスの滝。20年以上も前に世界遺産にも登録され世界的に有名ですが、実際、こんな広大で、激しいなんて…。滝の迫力は想像を遥かに超えていました。近づく前にもう、水しぶきで全身ずぶぬれ。滝に向かって、進めば進むほどその轟音は激しさを増し、怖いほど。滝の最も近くにたどり着くと、目の前は水しぶきで真っ白。何も見えない!これが「悪魔ののどぶえ」と呼ばれるイグアスの滝の最大の名所。まさに悪魔が叫んでいるような重厚な水の力。ただただ圧倒されるばかりです。
 さらに最高の絶景を体感するため、ヘリコプター・ツアーへ。国境を越え、ブラジル側からヘリに乗り込みます。何本もの滝の間をくぐり抜けるような低空飛行!その後、大パノラマ!