「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#48 天女の微笑み アンコールワット(カンボジア) 2011/3/25 O.A.

シェムリアップ アンコールワット

今回は、カンボジアでアンコールワットの遺跡群を見に行きます。まずは、拠点の町となるシェムリアップに到着。19世紀、フランス植民地だったカンボジア。歩いているとフランス植民地時代の建物がちらほら見えてきます。ヨーロッパからの観光客も多くて、ちょっと不思議な感じです。
早速、アンコール遺跡へ向かおうと、トゥクトゥクに乗り込みます。が、ドライバーさん曰く、アンコールワットを見るなら早朝が良いとのこと。そこで、アンコールトムをまずは見に行くことにします。アンコールトムの中心にあるバイヨン寺院へ。たくさんの仏塔と、その一つ一つに彫られている観音菩薩の顔に驚きつつも、不思議と穏やかな気持ちになっていくのでした…。
翌朝は日が昇る前に、再びトゥクトゥクに乗って、いよいよアンコールワットへ向かいます。日が昇り始めると徐々にその姿が見えてきます。朝靄の中でそびえる様子はとても神々しいモノでした。遺跡内を巡ると、天女の姿と出逢いました。これはアプサラと呼ばれる踊り子たちの姿。今も受け継がれている伝統舞踊なのだそうです。

トンレサップ湖

東南アジア最大の湖、トンレサップ湖。この湖では水上で暮らす人々がいます。生活全てがボートの上で行われるのです。学校も、お店も、そして家も全て水の上。更に、雨季と乾季では湖の水量がまったく異なるため、増水の少ない地域へと引っ越しも欠かせないとか。そんな中、家ごとお引っ越し中の家族と出会い、自然と共に生きる暮らしを体験させてもらいます。漁場でお父さんと息子が獲ってきた魚をお母さんとお姉さんがサッと料理。美味しいお昼もごちそうになりました。

ベンメリア

現在、1000を超えると言われるアンコール遺跡群。まだ、発見されていない遺跡もあるといいます。旅の最後に、まだあまり知られていない遺跡を訪れました。内線時代の地雷が多く残っていたため、2000年まで立ち入り禁止だった場所です。ベンメリア遺跡は崩れたまま、手つかずの姿を残しています。アンコールワットも発見当初は同じような状態だったのだそうです。崩れた遺跡内を歩いていると、最後にまた…アプサラダンスを踊っている天女たちに出逢いました。1000年の時を超え今も微笑みをたたえて踊るその姿がとても印象的でした。