「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#40 ロハスな生活(デンマーク) 2011/1/21 O.A.

首都コペンハーゲンから
フレデリクスボー城へ

デンマークは最高峰が170メートルしかない別名「パンケーキのような国」。 そのなだらかな地形を生かした大地の恵みに溢れています。 重厚な趣のある首都コペンハーゲンで目に付くのが、オシャレな自転車通勤の人々。 環境にも経済にも健康にもいい自転車がみんな大のお気に入りなのです。 市内に110の駐輪所がある無料自転車に乗って色鮮やかな港町・ニューハウンを散歩します。近郊にあるフレデリクスボー城は16世紀半ばもともとあったお城にルネサンス方式を取り入れた壮麗なたたずまいが圧巻。お城の裏に回ると1996年完成の見事なバロック庭園が目の前に飛び込んできます。

豚の大規模農場からアンデルセンの故郷へ

デンマークの伝統料理と言えば豚料理。デンマークのクリスマスでは定番の ブタのロースト料理「フレスクスタイ」はパリパリした皮の部分までとっても ジューシーです。 150ヘクタールの広大な放牧地に800頭以上の豚を飼育する、大規模農家の お宅にお邪魔します。3日前に生まれたばかりという、ふわふわした毛を持つ 豚の赤ちゃんにご挨拶。わが子を取られるのでないかと母豚がじっとこちらを見ていました。逃走する子豚を家族総出で捕獲する姿に大笑い。 フュン島の中心部には「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「マッチ売りの少女」で知られる童話作家アンデルセンの故郷オーデンセがあります。アンデルセン公園の池では、 まるでアヒルから見事に成長したような白鳥が優雅な姿を見せていました。

砂に埋もれる西海岸の灯台から
排出ゼロのサムソ島へ

フュン島からさらに西へ進みユトランド半島へ。北欧の中でも比較的穏やかな気候の デンマークにあって西海岸は1年中吹く強風によって作り出された景色に溢れています。1900年に建立されたルービャオククヌーデ灯台は1968年に灯台としての 役割を追え、あとは砂丘の砂に埋もれていくのを待つのみの荒涼とした姿を見せて います。強い風の中、少しだけ見せた太陽に照らされた様子がとても美しい。 旅のクライマックスは人口4000人、小豆島の3分の2の広さながら 「排出ゼロのエコ島」として世界中から注目を集めているサムソ島へ。島の至る所で 目にすることができる現役の風車たち。夕日に照らされるその姿から、 「持続可能なエコ」を目指すデンマークの人々の強い意志を感じることができます。