「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#392 春を待つ中世の古都巡り(スイス) 2018/5/2 O.A.

スイス最大の都市 チューリッヒ

今回の舞台は中央ヨーロッパ、スイス。年間800万人もの観光客が訪れる絶景の宝庫です。出発地は国際空港を抱えるスイス最大の都市、チューリッヒ。カラフルな家並みが美しい旧市街を散策すると、たくさんの噴水が目にとまります。実はチューリッヒは世界でも有数の噴水の数が多い町と言われ、その水はアルプスの雪解け水や湧き水などの天然水。いつでも手軽においしい水が飲めるなんて羨ましい限りです。中心街では、スイス有数の時計博物館を発見。中世のころに製作された、芸術作品のような時計が数多く展示されていました。特別にお邪魔した時計の修理工房では、数ミリ単位のパーツを組み立てる、職人たちの繊細な手仕事に脱帽させられました。

アルプスの雲海 ティトリス

2日目、中央アルプスに位置するティトリスを目指します。ティトリスは中央スイスに位置する標高3238mの山。美しいアルプスの峰々を一望でき、またスキーや氷河トレッキングなどが人気で世界中から多くの観光客が訪れます。山頂の展望台へはロープウェイで。山の中腹あたりまでは雲や霧に覆われていますが、山頂に到着すると抜けるような青空と太陽が姿を現します。展望台からの風景は圧巻。純白の雪をまとい、雲海たなびくアルプスの大絶景が広がっていました。夕食は中世の街並が残るルツェルンで。夜の街灯りを眺めながら郷土料理を満喫しました。

カーニバルに湧く中世の古都 ベルン

3日目、中世の佇まいを残すスイスの首都、ベルンへ。世界遺産にも登録された旧市街は、風情ある石畳と石造りの建物、ヨーロッパ最長と言われるアーケドなど、見どころがたくさん。中でも町の人の薦めで訪れた地下室は必見。中世のころワインセラーとして使われていたそうですが、今は人形劇場に姿を変え町の子供たちに大人気でした。そして今回の旅のハイライト、15世紀ころから続く伝統のカーニバルを楽しみます。ドラムや太鼓、笛などを打ち鳴らすカーニバルには冬の寒さを追い払い、春の到来を願う意味があるんだそうです。人々は思い思いの衣装に仮装し、旧市街を練り歩きながら音楽を轟かせます。その願いが届いたのか、そぼ降る雨は止み、ほんのひと時だけ古都は柔らかな春の日差しに包まれていきました。